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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

大竹しのぶ✖️段田安則✖️多部未華子 「出口なし」

2018-09-19 10:35:53 | 日記
新国立小劇場で上演中の「出口なし」観てきました。シス•カンパニーの制作。
大竹しのぶ 段田安則 多部未華子の3人芝居。ジャン•ポール•サルトルの作品ということで、一緒躊躇しましたが、とりあえず観に行くことにしました。

大竹演じるイネスは、何事につけて 相手に噛みつくオバサン。良く見かけるタイプ
段田演じるガルサンは、ジャーナリスト。反戦主義者で、戦争が始まると、徴兵を拒否していた。
多部演じるエステルは、若妻。年の離れた裕福な夫を持つ身だが、若い恋人がいる。

彼らは、ガルサン イネス エステルの順に ボーイ(本多遼)に案内され、部屋に連れてこられる。部屋は 一見豪華だが、無味乾燥という言葉が ぴったりくる部屋。
ガルサンが入室した直後
「拷問部屋みたい」と言うのだが、まさに そんな感じ。ボーイは、この部屋について 3人に同じ説明をするが、
「ここからは、決して出られません」
と言うのが、なんとも不気味。

各々 落ち着かない様子の3人。イネスは、入って来た途端 いきなりガルサンに噛みついたり、ガルサンとエステルが一緒になってイネスを糾弾したり、3人の関係性はコロコロ変わるのだが、常に 誰かを責めるところは変わらない。そして、会話の中から 彼らの凄惨な過去が透けて見えてきて•••.

90分に満たないお芝居ですが、激しい言葉のやり取り いささかシンドい部分もありました。ベテラン大竹 段田に負けず劣らず 多部未華子奮闘していました。お見事!