プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

井上ひさし「キネマの天地」

2021-06-24 09:28:05 | 日記
新国立小劇場で上演中の
「キネマの天地」です。
井上ひさし作品。

劇場に集められた4人のスター女優。
監督から 大作映画の読み合わせということで
呼ばれたのだが、実は別の目的が。
去年、舞台上で不慮の死を遂げた大女優•松井チエ子を殺害した犯人を
見つけようと、夫でもあった監督が招集をかけたのだ。
果たして、犯人は、この4人の中にいるのか
というお話。

4人の女優を演じているのは
趣里 鈴木杏 那須佐代子 高橋恵子の4人。
若手清純派女優 妖艶ヴァンプ女優 日本のお母さん 掛け値なしの大スター
若い順に登場してくるのだが、互いに相手を揶揄し、鞘当てを演じる。
それが、めちゃくちゃ面白い。

監督(千葉哲也)が、助監督(章平) 大部屋俳優(佐藤誓)の
助けを借りて 4人の女優陣を犯人と疑う動機について語り始めるのだが
仲の悪いはずの4人が一致団結して
動機を次々と論破する。
ここも、テンボ良く面白い。

この後、物語は二転三転するのだが
それは想定内で、展開は読める。
が、会話の面白さは、井上作品の真骨頂。 
楽しませて頂きました。