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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

井上ひさし「紙屋町さくらホテル」

2022-07-20 09:26:30 | 日記
紀伊國屋サザンシアターで上演中の「紙屋町さくらホテル」です。
天皇の戦争責任という重いテーマを扱った舞台。
1997年の初演。
私、当時観ているのですが、そのテーマにしんどさを覚えた記憶があります。
で、その後、再演されても観ませんでした。
今回は、4半世紀ぶりの観劇です。

冒頭 巣鴨プリズンの1室
訪ねてきた男が
「A級戦犯に処してくれ」と言うと
相手は、にべもなく断る。
そして、どちらからとまなく
「7カ月前の広島は楽しかったな」
と話し出す。

7カ月前の広島。
紙屋町さくらホテル。
丸山定夫(高橋和也) 園井恵子(松岡依都美)を隊長とした
「さくら」隊が公演の準備をしている。
他のメンバーは、ホテルの経営者 日系二世の淳子(七瀬なつみ)
共同経営者の正子(内田滋) 淳子をつけ狙う特高の戸倉(松角洋平)
文学博士の大島(白幡大介) そして冒頭の2人。

彼らは「無法松の一生」を題材に
本読み 立ち稽古などを進めていく。
やがて、それは「天皇な戦争責任」へと通じていく。

冒頭の2人の正体は、
元海軍大将の長谷川清(たかお鷹) と元陸軍中佐の瓜生武夫(千葉哲也)
ラストシーン 2人が対峙する場面は、とても見応えがありました。