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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

吉田羊&大原櫻子「ザ•ウェルキン」

2022-07-30 10:47:51 | 日記
シアターコクーンで明日千秋楽を迎える「ザ•ウェルキン」です。

18世紀のイギリスを舞台に、12人の女性陪審員が
殺人罪で囚われた若い女性を裁く物語。
もう少し詳しく書くと
この女性サリーは、絞首刑を宣告されているのですが
彼女は「自分は妊娠中だ」と主張する。
当時、妊婦は、絞首刑を免れることができた。
で、陪審員たちは、彼女が妊娠しているか否かを裁くために
集められたという訳。
助産婦のリジーは、彼女の経験を活かして、サリーの真実を探って
いくというお話。

サリーを大原櫻子 リジーを吉田羊が演じています。
ほかに、陪審員長で大佐夫人のシャーロットを長谷川穂積
21人の子を持つサラを梅沢昌代
流産を繰り返してきたヘレンを明星真由美
4人の娘がいるアンを那須凛
などです。

彼女たちが、自分の立場から、諸々喋るので
評決は、なかなか一致しない。
で、最後に男性医師が診断して妊娠を確認して
評決が決定します。

ならば、最初から、そうすれば良いのに とも思うのですが
当時は、そうはいかないしきたりのようなものがあったのかもしれない。
そのあたりは、分かりません。

男性医師の投入が決まろうとすると、強烈に反対するリジーが印象的でした。
それまでは、とてもリベラルだったのが、自分の助産婦としての立場が
奪われそうになると、態度が激変する。
これも、当時の女性の立場が弱いものであったことを示しています。

当時の社会背景に詳しいと、もっと楽しめる舞台だと思います。