腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



河野太郎行政改革大臣の大号令で行政手続きの押印がなくなりそうな勢いですけど。

押印なしでいけるのならそれでいいが、押印の代わりに直筆サインが必要ならあまり意味がない。

リモートで書類のチェックをして、電子サインみたいな感じになるの?

よく分からんけど。


以前会社勤めをしていた時のこと。

本社の商品担当部にいた頃、新商品の仕入れに関する書類を作成したら、まず係長に書類を見せて判子をもらい、次に課長の判子をもらい、部長の所へ持って行って、最後に常務の決裁印をもらってました。

持って行く度に「これ売れる?」「いつまでに売り切る?」「仕入れ数は適正か?」とネチネチと質問されて辟易してましたが(当たり前のことですけど(笑))、最後のラスボスK常務の所へ持って行ったら...

K常務「はい、ご苦労さん」といつもろくに書類を見ずにポン!と判子を押してくれました。

部内でも部長をクリアすればもうOK、みたいな感じでしたし(笑)


ろくに見ずに押印することを“〇〇〇判”って言ってましたが、差別用語なのでNGワードなんですよ。


確かに今も仕入れ先の納品伝票やメーカーサービスからの修理見積もり等の返事のFAXに店判押して吉田勝彦とサインしてその横に吉田の判子(シャチハタですが)を押してるなぁ。

サインしてるから判子いらんね(笑)


ま、そんなにすぐに押印文化が消えてなくなるとは思いませんが、徐々に減っていく運命にあるんでしょうねぇ。

世界的に判子文化があるのは日本と韓国と台湾だけだそうで。

しかも韓国と台湾は日本統治時代の名残だとか。

逆に貴重なんですね、判子。


日本に住んでいる外国人が役所の手続きで判子が必要で困ると聞いたことがありますが、そこらへんが変わらないといけないんだなぁ。


では、修理品のご紹介。
こちら↓

フィリップ・シャリオール Ref.72.90.697 クォーツ

岡山県倉敷市在住のS様所有。
分解掃除、電池交換、パッキン交換、防水検査(日常)を行いました。

2016年11月にご主人のジラール・ペルゴの修理をさせていただいていて、今回が2度目のご依頼。
いつもご贔屓にありがとうございます。

ワイヤー状のブレスが特徴的なフィリップ・シャリオールの婦人用クォーツモデルです。
半年ほどで電池が切れるということでお預かりしました。
S様大事にお使いくださいませ。


中学校に上がった時に必死で英語表記のサインを練習していた腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
妻「毎回サインが違うやん!」
未だに定まっていません(笑)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« え!? これ... 重篤?軽症?... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。