昼行灯(だった)トキの大雑把なひとりごと

クレヨンしんちゃんよりもユルく生きていた(当面過去系)私の備忘録と、大雑把なひとりごと。時々細かく語ることも。

『砂漠』

2006-12-19 16:50:26 | 読書
 大学生活4年間を描いた小説で、直木賞候補にもなりました。
 読んでいる最中は色々ごちゃごちゃと考えていたのですが、風邪を引いて寝込んでいる間にだいぶ吹っ飛んでしまいましたので、箇条書きで書いてみます。
・良い意味で「漫画のよう」な作品。キャラの姿や行動が絵にしやすい。しかもコマ割りを伴った原稿用紙で浮かぶ。
・色々な事件が起こりつつも、基本的にはマターリ過ぎる4年間。公務員指向がある位で、結局登場人物ですごくまともな就職をする人がいないっていうのは、なんとなく文系的というか文学部的。オラほの大学、司法試験目指す奴とか余りいないのだろうか?自分は文学部卒なので、むしろ小説のような進路がしっくり来るが、法学部の実情はとんと分からない。
・麻雀やる連中はまあこんな感じでしょう。(自分は麻雀ができないし、学生時代にやったこともないので憶測)
・恋愛についてはどうだろう?確かにこんな感じで語っていたような気がするが。
・在学中、恋人が出来たりはしなかった(全面的に自分の所為)ので、その辺の描写はやはり当時の自分と比較してしまい惨めな思いをすることになる。それでも物語的には、収まるべきところに収まっておりほっとする。
・ちなみに自分は、{(西嶋-自信-努力)/2}-東堂な感じ。
・作中では、鳩麦さんが仄めかす「実社会」=「砂漠」と形容されているが、東北大学の文系キャンパス周辺が「川内砂漠」と称されていることがウラの意味。蛇足。
・自分も「友達には恵まれた」と思う。
・卒業式の訓示のシーンがあるが、自分が何を言われたかは全く覚えていない。会場内のどのへんに居たのかも。外で何枚か撮った写真のこと以外は記憶にない。
・もっとも、研究室にはその後3~4年位は顔を出していたので、卒業が大学との区切りではなかったから、余り印象にないのだと思う。
コメント
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