「つたふじ」を後にして向かったのが、こちらの「御袖天満宮(みそでてんまんぐう)」
そう、こちらは、尾道を舞台とした大林宣彦監督の「尾道三部作」の第1作、「転校生」で主人公の男女2人が、石段を転がり落ちて、それぞれの体が入れ替わるという印象的な場面を演出した石段のあるお宮です。
その御袖天満宮を目指して行く訳ですが、「坂の町 尾道」とは言え、結構、石段を登ります。
しばらく行くと、見えてきました。こちらが入口。そもそもここ、尾道は古寺が多く点在する土地で、以前訪れた「千光寺」もそうですが、この地帯には、20か所を超える古寺があります。 こちらも、その一つです。
この石段を登っていくと、神門に到着。
それから、55段先にあるのが、こちらの「拝殿」です。こちらのお宮の謂れは、菅原道真が藤原時平の讒言によって左遷され大宰府へ船で向かう際、尾道に上陸して休憩していると、土地の人々が麦飯と酒を供した。道真はこれに感謝して、自らの着物の袖を破り、自分の姿を描いて与えたという。
道真が天神として祀られるようになると、当地でも大山寺境内に道真の袖を神体として祠を建立し、後に「御袖天満宮」と呼ばれるようになったとのこと。
改めて、この拝殿から、映画のワンシーンである、転がり落ちた石段を眺めると、結構、急なんですよね・・。 まさに体当たりの演技ですな。
軽くお参りして、観光客もそんなにいなかったので、暫し、こちらでのんびりしてから、階段を下り帰っていると石段の途中で、こんな銅像を発見。 (まぁ、行きかけに見えるんですけど・・)
その名も「力石」
そもそもここ尾道は、「北前船」の集積所として繁栄しており、その重たい積荷をかなりの量、積み下ろしされていたようです。海産物を扱う東浜と、畳表を扱う西浜に分かれて、その仕事の間に娯楽としてこの「力石」と呼ばれる丸みを帯びた石を持ちあげ、力自慢をしていたようです。そして、その石には、それを持ち上げた人の名前が栄誉として刻まれているそうです。
なかなか面白い発見もありました、「御袖天満宮」 折角、ここまで来たので、もう一つくらい、お寺を巡りましょうか。
と、言うことで、引き続き、古寺巡りをに出かけました。次のお寺も、なかなかインパクトのあるお寺です。 続きは、また明日。
映画「転校生」で、この石段から転げ落ちるこの場所は、一番、印象に残るシーンです。
この力石ってのは、知らなかったなぁ・・。他のお寺にも、この力石が点在するところがあるようです。
また、尾道に行った際には、探してみたいなぁ・・。
「石」がキーワードになるスポットですな