ぐるっとパスをゲットしたこともあり、考えていたフジタ展を見に、上野の森美術館まで行って来ました。
この美術館、小さい箱です。終わり間近とあって結構混んでいましたが、人の動線確保が難しい程でした。来ている方は相変わらず、絵の前より説明書きのところにたかり、不思議な雰囲気でした。あ、あと、今回は規制の線を越えて覗き込んでは注意を受ける人も数人いました。客筋悪し、です。
作品はそんなことありません。よく知らない画家だったんですが、人間の肉体を表現することに最後の礼拝堂の宗教画に至るまで拘った人だと感じました。有名な乳白色の肌と筋肉の躍動感、老境になって更に凄みを増した気がしました。「イブ」という晩年の作品、一番色っぽく、好きになりました。
あと、このフジタさん、子供でも基本的には8頭身のプロポーションで書くんですね。だから頭が異様に小さい。赤ちゃん時代のキリストとか、礼拝堂入口の像とか例外はあるんですが、兎も角人間の美しさの表現に生涯を捧げられた気がします。ランスで作った身の回りの品諸々もセンス良いですよね。彼を今まで誤解していた気がします。あの髪型がいけないんですよ!
フジタさん、スペルではFoujitaですが、キリスト教に改宗した後から絵の中での署名がアルファベットに変わっていました。本人の意思は明確に表れていましたね。
最後に…ぐるっとパスの割引100円也。今日が最終日ですよー!
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