シモキタのtokyoboy

下北沢に居を構える初老オジのエクスサイズ、呑み歩き、美術館巡りなどの備忘録生活記録ブログ、含む膝蓋骨骨折リハビリ記録。

オバマ大統領就任演説

2009-01-22 | ニュース

昨日21日、東海岸では半分20日はオバマ新大統領就任セレモニーの日。さすがに早朝起きてまで見る気のなかった達人は、朝のTVニュースで断片的にどんな事をしゃべったか聞いてはいたのですが、帰宅後ゆっくり午後7時からのNHKの番組で見る事が出来ました。

最初は主音声、同時通訳付きだったんですが、途中から余りの翻訳の質の酷さと、どう考えても映画と一緒で本来肉声で聴くものでしょ、とご承認いただき、19分にわたると報道された彼のスピーチは副音声、オリジナルのみで聞くことが出来ました。

欧米アジア、どこに関わらず、日本でもごく稀にありますが、しのぎでお会いするチャンスがあった所謂”リーダー層”、国家元首という場合もままありましたが、の方々と会うと、こいつら本当にその資質あるなあ、と思わされる場合が多かったです。こうした偶々得た望外の経験を元に自信を持って言えますが、オバマさんの就任演説、これが全部じっくり聴いた彼の最初のスピーチですが、確かに彼はリーダーです。アメリカ人が彼を選んだ事に改めて納得しました。

注目すべきは、"change"という言葉を意識的に使わず、oldとnewという言葉の中で今アメリカのみならず世界が抱えている問題を挙げ、何故oldの状態だったかを反省するのでなく、あるべきnewの姿にしていく(making)。その為にアメリカ及びその国民はresponsibilityとdutiesを果たさなくてはならない、と方向性を明示したことです。

わが国の麻生さん、なんて比較をするのも嫌になります。

明確な問題提起と方向性の問い掛け。勿論解決策なんて今言えない訳ですが、その悩みををはっきりと"real"な問題と言って語りかけるのを羨ましく聞きました。

聞いて、記録に残したかったこと、全部書けたかな?あ、そうそう、NHKのアナウンサーと解説の某大准教授、今回のケースでよくTVに出て来るウルフ頭のお兄ちゃんですが、はスピーチの中で具体的国名が出たのはアフガニスタンだけ、と何回も言っていました。ひょっとしたら、事前に配られた予定稿ではそうだったのかも知れませんが、イラクからの撤退をスピーチの中でアフガニスタンの治安回復に全力を入れる、と語る前に明言していました。仮にスピーチ後の解説でその部分に触れるのであれば、ちゃんと聞いておいた方がいいですよね。というか、聞き取れない准教授の代わりなんて幾らでもいるでしょうに。NHKも面白い人選をするものです。

それと、昨日の日経夕刊にはスピーチ全文翻訳が載っていましたが、この中で”きょうこの素晴らしいモール(並木道)にあらゆる人種…”という部分がありました。確かにそう彼は言ったのですが、わざわざ付けたモールの注が痛いですねえ。DCに行ったことのない翻訳者だったのかな?

最後に一言。このオバマ演説、オリジナルでお聞きになれば分かりますが、難しい単語を殆ど使っていません。中学校の英語の授業で習う単語だけで恐らく大要が掴めるはずです。是非とも漢字が読めない某国首相は、物事を簡単かつ明確に、あいまいさを排除して語る術を学ぶべきか、と…;

コメント
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