以前、江戸東京博でその全60図?を拝見してはいるのですが(その時の訪問記はこちら)、
この度久方振りに日本での企画展を森美術館で開催した村上隆さんの「五百羅漢展」の際、
元来狩野一信さんの五百羅漢図を所蔵されている増上寺さんで企画展が行われると知り、
折角の機会ですのでお邪魔してみようと思い立ちました。
徳川家康公によって徳川将軍家の菩提寺として定められ発展してきた増上寺は、家康公没後400年にあたる平成27年(2015)4月、本堂地下1階に宝物展示室を開館しました。この度、開館第2弾企画として、幕末の絵師・狩野一信(1816~63)による増上寺所蔵の仏画「狩野一信の五百羅漢図展」を開催いたします。
羅漢は釈迦の弟子として悟りを開き、人々を救済する存在として長く信仰されてきました。一信は様々な過去の作例を踏襲しながら、2幅に10人ずつ、計500人もの羅漢を描く空前絶後の100幅を構想。その信仰心と自らの画業の集大成として恐るべき技量を駆使し、一心に制作を続けましたが、完成まであとわずかというところで没してしまいました。残り4幅は妻・妙安、弟子・一純らが補作して完成させ、文久3年(1863)増上寺に奉納されました。
ということで、その宝物展示室も拝見したいところです…
今回は前後半に分かれる会期中の後期、第41~60幅が拝見できるとのこと。
六本木にもいずれかの幅が”出張中”ですものね^^
その会場、両国の時はその物量と訪問客の多さに些か辟易としたのは内緒の話なんですが、
今回はそこそこの訪問客、落ち着いてしかも物量1/5、2幅ずつに与えられた説明も分かり易く、記憶に残るほどではないにしろ興味深く拝見致しました。
このスペースで700円(徳川家墓所見学含めて1,000円)はワンショットで訪れる観光客価格でありますが、これに何か加わる企画展となれば再訪もありですね。
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