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いやー、本展どうしようか考えてはいたのですが、
明日ブログアップする企画展は外せない、と思い、それなら是非ということで訪れてみました。
因みにこちら都美術館の企画展(独自企画以外)はぐるっとパスより年齢効果の方が入場料が安くなるので、都美術館独自企画(これは無料)、例えば明日紹介のそれ、の場合以外はぐるっとパス参加施設外ということとなってしまいます。
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さて岡本太郎さんといえば、渋谷駅の「明日の神話」が展示される前から“芸術は爆発だ”でそのパーソナリティ含めて日本国民は知るようになった、と思うのですが、
因みにそのTVコマーシャルは磁気テープのマクセルだったんですね…
その作品でこれ、といえば1970年大阪万博の「太陽の塔」。
この国家的プロジェクトのアートサイド(建築とかは丹下健三さん以下)の責任者を務めた岡本さんがどうやってその地位に相応しい評価を得てきたのか、は我々世代には昔過ぎて分からないところ。
その岡本さんの包括的な、改めての回顧展というのが私的興味。
その会場、B1フロアはいきなり芸術は爆発、今我々が知る岡本さんの典型的な大型絵画、彫刻などが主に川崎というか読売ランド近くの岡本美術館から出開帳。
正直これならあちらで結構見ているので、上記の趣旨にはそぐわない、と思いつつ、
まあ写真は一杯撮ったんですけどね💦
そして冒頭は私でも岡本さんの代表作の1つと知っている、冒頭展示の「森の掟」、川崎とかで知っている作品で以下のような注釈がネットで見つけられます:
”岡本太郎が提唱した“対極主義”を具体化した作品として有名です。 “対極主義”とは、岡本太郎が1947年頃から提唱しはじめたもので、芸術家の姿勢とは、対立する二つの要素をそのまま共存させるべきであるとする少々哲学的な主張です。”
なるほど、このどぶサラの私でも少しは脳裏に焼き付いている訳ですが、
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後は写真のみということで…
それにしてもフライヤーにあるような作品を私はちゃんとゲットしているんですよねえ、と自画自賛✌️
くれぐれも私はほんの触りだけ撮影しているんですけどねえ
最後は「痛ましき腕」、パリにおける異邦人としての苦悩を描いているそうです。
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そこから1階上がって彼の経歴を初期から知ることになります。
多分この(最初の)作品からなんですが、アメリカ、グッデンハイム美術館に岡本さんが寄贈したものの里帰り。
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そこから2階に移って、誰でも知っている岡本太郎、ということになります:
先ずは青山通り、もう取り壊された(多分)こどもの城の前にこれは今も存在する「こどもの樹」。
そして世界万博…
3枚目はこの太陽の塔の内側にある言ってみれば胎内樹。
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そして最終盤。
え、「明日の神話」が登場していないですって…
だって井之頭線沿線の住民にとってこの作品は完全にいつもの風景画、美術館でレプリカ見たってしょうがない💣
2枚目は「雷人」岡本さん最後の作品。
そして最後はとても意味ありげな彫刻、「午後の日」1967年。頬杖をついて笑う子供がモチーフ。でも顔の中心で真っ二つに引きちぎったようにも見え、本当の姿を隠しているようにも見える…
岡本さんは殆どの作品を売らずに手元に残していたそうで、それが川崎と青山という2つの美術館で多くが見られることにつながっている様です。
ということは、川崎、青山にそこそこ通っている私はまあその世界観を知っていても…
最後は展示エリア過ぎて出口に向かう途中の太陽の塔?
何とも愛らしい表情なんですが、これも作品を売らずに著作権を今でも岡本さんの家族が持っていないとできないなあ、と捻っても考えました。
両親が共に有名で慶應幼稚舎育ち。基本作品を売って生計を立てる、という考えがない方。
青山の記念館などの敷地など普通に相続した方ならでは、なのかも知れません。