因果応報

「因果応報」と言う言葉がある。

そう言う働きがあると漠然と思いながら

「そんなものはないんじゃないか」と

否定したい気持ちになる時もあった。

けれども今は、もっと大きな見方の中で

その働きはあると私の中で確信している。

昔の私がそうだったように

「一向に因果がめぐっていないじゃないか」

と言いたくなる人も多いと思う。

私たちは数年の間、または直ぐに「その結果を見せろ！」

と気持ちの中で思っているから

せっかちに「やっぱりそんなものはない」と言ってしまうのだ。

でも、もっと大きな働きの中では

そんな小さな見方をしていないので私たちが思う時間とは違うので

もしかしたら何十年もかかるかもしれないし

この人生では起こらないかもしれない。

（これは輪廻があるものとしていないと納得できない）

中には「私は守られている」と

エゴのままに言動する人もいるかもしれない。

私は強く守られているからと言って

いつまでもそれに甘えることもできないと思っている。

必要に突き放されることもある。

特に今の人生では物事のスピードも早まっているので

因果も人生の中で巡ってくる確率も高まっている。

でも、そんなことよりも

誰かに因果が巡ることを思う自分を見返す必要がある。

もう、自分に起こった出来事から一旦離れることだ。

誰が何をしたかをいつまでも握りしめていないで

それを手放そう。

こうできるのは自分次第の問題になるし

また、その誰かはその誰か本人の問題なのだ。

誰かの問題にいつまでも意識を向けたままでいると

自分の問題に取り組むことが遅れるだけだ。

誰かのことより、まず自分の問題を解決していこう。

人生の中で豊かで幸せな時間を多く持てる方が遥かにいいはず。

「誰かに何をされた」よりも「自分が何をするか」が大事なのだ。