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「心の古里」

2010年03月27日 | 建築学校
「心の古里」っていいますが、野山とか小川とか学校だけとは限りませんよね。
貴方の「心の古里」は何ですか?
 
 私の心の古里は、子供の頃通っていたプロテスタント教会の牧師館です。
広い青々とした芝生の中に、その牧師館は建っていました。
決して華美ではないけれど、暖房がよく効いていて、
クリスマスキャロルで雪の町を回って帰ってくると、とても暖かったです。

 アメリカ映画によく出てくる二重扉の玄関、パンケーキが50個も焼けるオーブン、
生まれて始めて見る、ピアノやベッドやカーペットや家具などの調度品・・・
中でも一番ショックを受けたのは「オーディオ」というのか何なのか、
レコード盤を10枚位重ねておくと、自動で次々にかかっていくというもので、
50年前の自分にはまるで魔法。それはカルチャーショックの始まりでした。

 日本家屋に関心が向くことはなくはなく、ひたすらアメリカ映画にのめりこみ、 
中学2年の進路指導の時、将来の目標を「洋館建築家」と断言してましたね。
(在来工法大工の娘には怖くて言えない話です。)

先月、その牧師館を訪ねてみたのですが、もうありませんでした・・・。


  
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