「正義の建築」を行うためにもう一度考えましょう。皆がもっと建築を知る事で、事故や不正を防ぐ事ができます。
昔、自分が確か20代の頃、NHK教育テレビで「二級建築士」の講座をやっていました。
今のEテレのソフト傾向からすれば、随分ハードな番組を流していたものです。
・・・でもその気になれば、一般人が建築の事を知る機会が増え、知識の底上げが出来ていたような気がします。
事件や事故が起きてから騒ぎ出すのではなく、日常の学習が未然に防ぐ力となります。
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《学科Ⅱ 法 規》
近年5年間の中では、比較的難易度の高い問題であった
・単体規定では、総則3問、一般構造2問、構造強度3問、防火・避難3問の出題で、昨年に続き、「面積・高さ等の算定」や「採光(計算問題)」が削られました。この中で、難解な問題としては、No.6「構造強度-木造」、No.9「避難規定」になります。特に避難規定では、組み合わせ問題で毎年の難易度が高くなっています。ただし、その内容は過去問題で繰り返し出題されているので、過去問題対策をしっかりと行い、もう少し正答率を上げたい問題でした。
・集団規定等では、道路1問、用途地域2問、容積率・建ぺい率2問、高さ制限・日影規制2問、防火・準防火地域1問、基準法融合が1問出題されました。ここでは、特に、No.12「道路」、No.17「高さ制限・日影規制」、No.18「斜線制限」、No.19「防火地域・準防火地域」の難易度が高く、目新しさから悩まれた受験生が多くいたと思われます。
・関係法令では、「建築士法」の出題が2問と「関係法令融合」の出題が3問となりました。関係法令では、問題文の長文化が顕著に見られ、その内容を正確に読み取ることがポイントでした。
・今年6月に大改正した「建築基準法」や「建築士法」について、今年度の問題文の対応を注視しましたが、法改正に関わる問題は出題されず、避けられていました。今後の試験においては、間違いなく法改正に関わる部分が出題されます。したがって、それに対応した幅広い知識が必要となると予想されます。
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問題1 項目用語の定義 ランクC
「正しいもの」を選択する問題。解答枝を含め、いずれも過去問題だが、解答枝以外では選択が割れており、絞りきれなかった様子がうかがえる。「正しいもの」を選択する場合、正答率が低くなる傾向にあるが、難しくないので、確実に得点し、Aランクにしたい問題であった。
問題6 項目構造強度-木造 ランクC
平成22年のリメイク問題。令46条から地震力・風圧力を検討し、必要軸組長さを求める問題。計算に時間が掛かり、難易度が高かった。このような木構造の安全性に関わる出題は今後も続くと思われる。
問題9 項目避難規定 ランクC
平成21年のリメイク問題。枝ハ(39.2%)の「2以上の直通階段の設置」に対する誤選択が多かった。「2以上の直通階段の設置」は、毎年出題される定番問題。設置が必要かどうかを冷静に判断し、少なくともBランクとしたい問題であった。
問題11 項目内装制限ランクB
過去問題と類似問題の構成。解答枝(64.4%)は、内装制限の定番問題であった。内装制限を受ける居室の仕上材料の判断である枝1(13.2%)、枝2(7.2%)が、比較的誤選択が多かった。冷静に判断し、Aランクとしたい問題であった。
問題18 項目 高さ制限(計算問題) ランクC
高さの最高限度の計算問題。道路斜線制限と北側斜線制限の緩和を正確に読み取り、計算しなければならなかった。解答は、北側斜線制限の枝3(28.6%)だが、道路斜線制限の枝5(23.9%)の誤選択が多かった。北側斜線における「公園」について敷地境界線の緩和がないのがポイントであった。
問題24 項目関係法令融合 ランクB
住宅に関する法律の融合問題。近年、関係法令3問のうちの1題が住宅関連の融合出題として出題される。その内容は、「品確法」・「長期優良住宅法」・「瑕疵担保履行法」で、法令集の掲載法文が少ないので、法文を確認し、確実に得点したい問題であった。
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「伊藤豊雄設計」2015年2月 オープン
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