ペンケース その２（完成！）

　友人に頼まれていたペンケースのその後です。


前回で木型に被せるところまで出来たので、縫う作業からですね。



まず、目打ちで穴を開けていきます。

二連の目打ちなんですが、打つ角度を一定にしないと裏側の糸目がヨレヨレしちゃうので慎重に開けていきます。
（慣れない作業なので結構～神経を使いました）
目打ちの上に巻いているのはブーツで使う甲革です。革を巻くとポンポンで打つ時に「カチンカチン」と
うるさい音が小さく、そしてマイルド？な感じになります。


穴を開け終ったら縫っていきます。

穴に針を上下から刺し、針が両方通ったら片側を引っ張り、残りの片側を引っ張ります。
このとき、上下の針を刺す位置をすべて一定方向にしないと糸目がキレイに並ばないんですよ。
（ブーツ作りの手縫いでの出し縫いと同じ要領ですね。）

最後の糸処理をして余分な革を切ります。


コバを仕上げます。

今作っているブーツと同じようにコバを磨き、温めたロウを塗ったらこれまた温めたコテでロウを慣らし
ボロ布で磨きます。
ブーツのコバと違って革が柔らかいので磨くときは力を入れ過ぎないようにします。



で、完成です。


フタがないので“スポッ！”と抜け落ちないようにするのに時間がかかっちゃいましたかね。
（前回の記事で木型を何度も修正しましたね）



ちなみに、使った革は“キット”といって子ヤギの革です。明るい色の発色はキットが一番キレイに見えますね！
革に毛穴があるのもヤギ革の特徴ですね。
（私の作っているブーツでは薄すぎて使えませんが、婦人靴なんかは良く使いますよ。）



まだ渡してないので反応が分かりませんが、喜んでくれる事を願います。（笑）


終わってみればブーツ作りよりはるかに簡単だったんですが、作った事がないものは時間がかかりますね。
いろいろ考えながら作ったんですが、作ってみないと分からない事が多かったな～。





トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。




価格　：　ラスト(木型)代　　￥ 20,000（税込￥21,000）　※初回のご注文の場合は必要になります。
　　　　　　ブーツ代　　　　￥115,000（税込￥120,750）～


　
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