トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

先芯と月型

2014-02-11 15:06:54 | Boots
関東地方は寒い日が続いてます。

工房の前の通りを雪かきしていたらオートバイが一台通りました。

雪かきをしている私に軽く頭を下げてくれ、ちょっとホッコリした気持ちになりましたけど
「この先、オートバイで大丈夫かな?」なんて心配にもなりました。
オートバイのかたは、転ばないで目的地まで辿り着けたかなぁ?



さて、工房ではサンプル用短靴の作成を続けています。


今回、紹介するのは 『先芯と月型』 です。



先芯とは、靴の爪先に入る芯材の事です。

先芯の役割りは、爪先部の保形と足(爪先)の保護です。


安全靴(エンジニアブーツも含む)は重い物が爪先に落ちた場合でも指をケガしないように鉄などが
入っていますね。



月型とは、踵に入る芯の事です。

月型の役割は、踵部の保形と歩行時のサポートです。サポートとは歩行している際に履き物から足がずれるのを
防止しています。

月型が入っていない靴はほとんどないんですが、通常の歩行をするにあたり月型が入っていないととても
歩きずらいんですよ。




ところで、トンリョウで作っているワークブーツ達の先芯と月型は何を使用しているかというと。


『革』 を使っています。

現在、既製品の靴はケミカル材を使用しているものが多いんですが、ケミカル材だと一度潰れてしまったり、
劣化すると役割りを果たさなくなってしまいます。


すべてにおいて革が優れているという事ではありませんが、私の作っているワークブーツ達には革がもっとも
適しているので革を採用しています。


まず、先芯ですが既製品のエンジニアブーツを履いてオートバイに乗っていると先芯の境い目の革がギアチェンジで
破れてしまった事はありませんか?

先芯に革を使うと、この症状になる事が格段と低くなります。




月型の場合は、程よい柔軟性があり、とても足馴染みが良い事が特徴です。




という事で先芯と月型を吊り込む前の準備に取りかかりたいと思います。





まずは、先芯.月型の形に裁断.加工した状態で水に浸けます。

水に浸ける事によって革を柔らかくし、アッパーの間に入れるときに使う水性接着剤との密着性も上げています。



ある程度水に浸けたら表面の水分を飛ばすためにタオルなどでくるんでおきます。



先芯.月型を取った後の水はこんな感じになります。

水が琥珀色になってますね。

これは革に含まれている『渋』です。先芯.月型に使っている革は『タンニンなめし』と言われる革で
タンニンとは渋の事です。



さあ、先芯.月型の革が半乾きになったら吊り込みです。











トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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