トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

ヒールの高さ。

2014-04-22 15:26:46 | Boots
只今製作中のエンジニアブーツ&短靴が大詰めを迎えています。(喜)


前回、コバの粗削りまで終わったので、次はヒールの取り付けです。


ですが、その前に “ヒールの高さ決め” を紹介したいと思います。




トンリョウでは、それぞれのブーツに最適なヒールの高さを確認し、ヒールの作成をしています。


木型の設計上ではヒールの高さは30mmなんですが 『アウトソールの厚みでヒールの高さが変わるから』 なんですね。



雑誌などで紹介されているヒールの高さは “地面からアッパーの位置まで” という計測の仕方をしているものが
多いんですが、見ていると間違った計測をしているものも少なくありません。




という事で、トンリョウで行っているヒール高さの計測方法を紹介します。




まずは、木型上でのヒール高さです。

靴というものは “接地位置(指の付け根あたり)” というものがあり、履いたり、歩いたりする上で違和感がなく、歩行に支障のない
高さが決まっています。
写真の位置が最適な状態です。(分かりずらいんですが・・・・)


文章で説明するのは難しいので「もっと詳しく知りたい!」という方は工房までお越しください。(笑)



ヒールの高さは先ほど書いた30mmです。(木型25.0cm)

誤差で+-数ミリは許容範囲なんですが、木型によってその数ミリが変わります。



この木型上でのヒール高さが 『踵がどれだけ高くなるか。』 という事になります。




対して、靴になった状態だとこのように計測します。


まずは、アウトソール 接地部の厚さを計ります。

アウトソール断面の厚さは7mmなんですが、真ん中が1mmほど出ているので接地部分の厚さは
 『8mm』 となります。




次はアウトソール ヒール部分の厚さを計ります。

6mmです。
接地部分に比べて2mm薄くなっています。



という事は 8mm(接地部) - 6mm(ヒール部) = 2mm の誤差がある事になります。



先ほどの木型上のヒール高さは 30mm だったので、誤差の2mmをプラスして 32mmが
靴としてのヒールの高さになります。




細かい事なんですが、履き心地に影響してくる部分なのでキッチリ計り、その後どこまでを “許容範囲とするか” 
を見極めなければいけないんですね。





という事でこのようになりました。

33mmです。 「・・・・・・・んっ!? あれ??  32mmじゃないの??」と思いましたか?


実はこの短靴、靴のサイズが26.0cmです。


靴というのは、サイズによってヒールの高さが変わるんですね。


トンリョウの場合、モデルラスト(木型)が25.0cmなので基準になるサイズは25.0cmです。



木型上の設計でヒールの高い木型はサイズによってヒールの高さも大きく違い(女性の履く『ピンヒール』なんかは
22.0cmと25.0cmの靴では結構違いますよ。)、ヒールの低いものはそれほどの差はでません。


私の作っているワークブーツ達はだいたいこのぐらいの誤差ですね。



ちなみに雑誌だと、写真で見るところの 『43mm』 という表記をしているものが多いんですよね・・・・


これは、見た目のヒールの高さであって『踵がどのぐらい高くなるか』にはなりませんし、
『背がどれだけ高くなるか』にも該当しません。


なので、あまり目安にならないでしょうね。(笑)





ともあれ、もう少しで完成です。


色気のあるヒールにしなくちゃ!!! 














トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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