基準値

先日、オーダーをいただいているブーツの木型を木型屋さんから受け取ってきました。




トンリョウではモデルラストと言って つま先の形が違う木型を数種類用意してあり、その中からお客さまが気に入ったつま先の形を選んでいただいてます。


これがトンリョウのモデルラストです。




選んでいただいたモデルをお客さまのサイズにおおよその形で合わせて木型屋さんに作ってもらうんですが１００％ピッタリの大きさにはならないんです。




というのも足の形は本当にさまざまで　『ボールガウスは合ってるけど甲が合わない』　とか　『（底面の）幅は合ってるけど周り寸法だと合わない』　など寸法だけではなく形も合わせる必要があるため必ずと言っていいほど木型の調整が必要になるんです。







既製品の場合はメーカー、ブランドで基準になる方や数値があり　『合う人が多いだろう』　という形で作られています。



ただ、先ほども書いたように足の形はさまざまなので既製品でピッタリ合った革靴やブーツを探すのはなかなか難しいものなんです。
（スニーカーは全体的に柔らかかったり靴紐などで調整できる幅が広いので履いて“痛い”という感覚はあまり感じられないものなんです）





女性では足に適度な柔軟性のあるぜい肉が付いていてどの靴を履いても疲れない（靴擦れしない）という方もいらっしゃいますけどね。






トンリョウのモデルラストはというと・・・・・・



“基準値”　は一応あります。




一応というのは　“いい加減にある”　のではなく、ブーツがカッコ良く見えるようにモデルラストを用意してあるんです。


寸法からいうと日本人の平均的な足の大きさに対して　『少し大きいかな』　ぐらいの大きさです。


もっと足の形に合わせて作れば履き心地は良くなりますがワークブーツとしての雰囲気が損なわれてしまうんです。

例えばワークブーツメーカーが作っている革靴とイギリスの有名メーカーが作っている革靴では見た目から違いますよね。



既製品でどちらが履き心地が良いと感じるかというと私はイギリス製の革靴の方が履き心地が良いと感じます。




ただ靴やブーツは履き心地だけではなくファッションとしての役割もありますから見た目もそれぞれの形がありますよね。




なのでワークブーツとして見た目が良く見えるようにモデルラストを作っているんです。




あともう一つ。


トンリョウではオーダーで製作しているのでさまざまな足のお客さまに対応できるように幅を広くしたり細くしたりした場合も見栄えが悪くならないようにモデルラストを作ってあるんです。


どのようにしてるかを説明するのは難しいんですが、私がモデルラストを削るときに　『このぐらいだったら汎用性があるな！』　という形にしてます。






今回もなかなかやりがいがある調整の木型があります。

トンリョウのブーツはまずこれから始まります。




















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格　：　ラスト(木型)代　　￥ 21,000（税込￥22,680）　※初回のご注文の場合は必要になります。
　　　　　 ブーツ代　　　￥108,000（税込￥116,640）～

詳しくはホームページをご覧ください。


　
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