<川は流れる>

Reiの好きなこと、ここだけの話

「Player」3

2008年09月11日 | ジュリーインタビュー

-日本でもLP作る時は、カラオケが別進行で先に出来て、後で歌を入れる形の録音が多いと思うんですが、今回は。



J「オケを作る時から、一緒にいてOKを出すつもりで歌っていきました。仕上がったところで聞いてみてさしかえる必要があればさしかえるようにしようと。するとやっぱり全然ノリが違うんですよね。後から歌を入れ直した曲は、いっぺん聞いてから歌う感覚になってしまう。お互いに歌でひっぱったり、演奏でひっぱられたりの相乗効果で、今までだと、わりとぼくの歌が重く聞こえるというか、歌が顔をにゅっと出してるところがあったのが、今回はそうじゃなく軽いノリでいられたようですね。」



-リズム・トラックも一発録りに近い感じで録ったわけですか。



J「わりとそうでしたけど、やってるうちに欲が出てきて、ソロ・パートなんかに後でかぶせたりとかしましたけどね。」



-「バイバイジェラシー」はロックパイル風、「ストリッパー」はストレイ・キャッツ風というのがはっきり出てますね。それがはっきり出てしまうということに対して、抵抗はなかったわけですか。



J「ぼくとか、加瀬邦彦さんとか、ストレイ・キャッツがマイナーでロックンロールをやってるところが日本人の生理にあう、いいねいいねと言ってたわけです。マネッコしたってマネにならない、絶対ちがうものになると言って。だから全然抵抗はなかったですね。ミキサーにもストレイ・キャッツ風に録ってくれと言ったんですが、聞き比べるとやっぱり違いますけど。」



-今度のバンドは、オールウェイズ時代よりキーボードが一人減った編成になってますが、そのあたりも、ギターを強調してロック色を出そうという配慮だったわけですか。



J「全編、こう鳴ってるという感じよりも、少しスキ間があって、軽く、タイトに、シンプルにしようということで人数を減らしたんですけどね。いざステージでやる段になると足りないかなとも言ってるんですけど。」



                                                                                                                        



さらにつづく[E:upwardright]



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「Player」2

2008年09月10日 | ジュリーインタビュー

-ロンドンの街の雰囲気に影響されたってことはなかったですか?



J「僕は、録音に全部立ちあったけど、歌いれの時はメンバーは自由時間だからあちこち行ったようですね。「あそこはすごかった」とか、服装が急にガラッと変わってきたり。メイクしてきたりとかしてね(笑)。日本じゃ絶対しないと思うような人が、キングスロードで、カラースプレーを買ってきて髪の毛を染めてみたり(笑)ずいぶんその気になってたみたい。今のロンドンの音楽ってすごい過激でしょう。」



-そうですね。



J「コンサートなんか見に行っても、ぼくらだけ観光旅行に来たみたいな雰囲気でみんなにシローい目で見られる感じで「やはり、こらあかんわ」と(笑)。」



-何のコンサートに行ったんですか?



J「レインボー・シアターにクラシックス・ヌーボーを見に行ったら、ステージよりも客席に来ている人たちのほうが派手なくらいで、アダム&ジ・アンツの親衛隊のインディアン・ヘアの人たちとか、ドラキュラの格好した人とか、コンサートが、一種の社交場になってる感じで、ステージはデビット・ボウイなんかの感じのものだし、驚くようなものはなかったけど、客席のすごさにはびっくりしましたよね(笑)」



                                                        



-ロック・パイルのビリー・ブレムナーがレコーディングに参加していますが、最初はデイブ・エドモンズを使うつもりだったとか。



J「アルド・ボッカにストレイ・キャッツのギターを使いたいとか・・・いろいろな要求を出したら、ストレイ・キャッツはヨーロッパツアー中だからだめだと。デイブ・エドモンズは大丈夫だろうと言ってたんだけど、お母さんが亡くなって田舎に帰っていた時で、連絡はついたんだけど「今はそんな気分じゃない」と断られて、BBCのテレビで、ロック・パイルのレコードが出来上がるまでのドキュメント番組で、ビリーがけっこうリードを弾くのを見てたから、ビリーにしようということになって・・・・。



彼は最初あがっちゃったらしくてね。なにしろ外国人がズラーっと見てるわけでしょう?(笑)「できればカラオケを持って帰って練習してきたいんだけど」なんて言い出した。で、「これはイカン」とアレンジャーの伊藤銀次が「こうやったらどう、ああやったらどう」なんて説得したりして、でもビールを飲んだりしてるうちにうちとけてきて、スタジオの中でやらないでブースの側で腰かけて、ラインでつないで録音した。みんな虎視眈々とした目つきで見てるから、やりにくかったでしょうね、たしかに(笑)。



いわゆるスタジオ・ミュージシャンじゃない人だから。「バイバイジェラシー」は、もろロックパイルをまねした曲で、ビリーが歌っていた曲なんです。」







-ハートですか。



J「そうそう。これ聞かしたら怒るかな、とか言いながら聞かせたらうなづきながらニタっとしてくれたんで、「しめた」と思って「好きなように弾いてください」と言ってやってもらったら、日本で録音したのとぜんぜん違うフレーズを出してくれた。」



-「渚のラブレター」と「バイバイジェラシー」は、LPに入れる時にレコーディングしなおしたんですか?



J「音源は日本で録ったのですけど、むこうでトラックダウンしたんです。「バイバイジェラシー」はギターを差し替えて「渚のラブレター」は違うテイクのボーカルが入ってます。ミキシングが違うだけで、ぜんぜん違う歌に聞こえるのは不思議ですね。」



-他のミュージシャンは使わなかったんですか。



J「ビリーは大成功だったんだけど、失敗もありました。「バタフライムーン」では、レゲエぽい演奏をお祭り騒ぎふうに仕立てて、アメリアッチ風のトランペットを入れようと言うことになって、ミュージシャンを呼んだら、これが又ド下手な人でね。「これはキーがやりにくい」とかなんとか、ぶつくさ言う(笑)。仕方なしに、とりあえず吹くだけ吹いてもらって、後で消して、かわりにシンセサイザーを入れましたが、ロンドンにもド下手なミュージシャンがいるんだってことがわかりました(笑)。」



                                                    



まだまだつづきます。[E:upwardright]



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ここんち。

2008年09月10日 |  ブログ

何故か、昨日、メンテナンスを境に新しくなっちゃったココログ。



ゆうべ、スキャンした素敵なジュリーの写真が入れられない(゜Д゜)ハァ?



どうしてじゃ?ついこの前まで入れられたのに・・。



使い勝手がいいかと思えば、けっこう大変なところもあります。



夕べの写真はけっこうデータが大きくて、容量不足と・・・・(ノ_≦。)



みんなにめちゃ素敵なジュリーを見せられなくて残念(。>0<。)



で、なんだかこんな顔文字がいっぱいはいっております。



それまでは、絵文字のみだったんですが。



あれば使いたくなるってのが人情。o(*^▽^*)o



けっこう楽しい。



゜.+:。(・ω・)b゜.+:。



要するにこのココログ、いいのかわるいのかどっちなんだ?



まーいいさぁ。



みなさんに見やすいように工夫するまでヨ。



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1981年「Player」

2008年09月09日 | ジュリーインタビュー











ギター好きなROCK少年が読むような雑誌である。



安心して(?)というか、ジュリーが音楽について語っているので



すごく興味深く、全文掲載してしまおう、と思っている。



ちょっと大変なので、小出しで(笑)



                                                        



 6月末から始まった全国の夏のロックンツアーは、今年でもう8回目。ロンドン録音の“ストリッパー”に参加した新バンドをバックに“ストリッパー”や”G.Sアイラブユー”の曲に焦点を会わせたロックっぽくロカベリーぽいステージが展開されているはずである。



バンドのメンバーは、柴山和彦(ギター、元泉谷しげる&バナナ)、安田尚哉(ギター、元レイジー・ヒップ)、西平彰(キーボード、元来生たかお、越美晴)、吉田健(ベース、元泉谷しげる&バナナ)、上原裕(ドラム、元シュガー・ベイブ)といった、ロックファンにはおなじみのめんめん。今回はジュリーにロンドンレコーディングのインタビュー。



                                                          



-ロンドン録音はストリッパーで確か4、5回目ですね。



J「タイガース時代にビージーズに「スマイルフォーミー」という曲をもらって録音したのが最初で。」



-ソロになってから、1971年に“JULIE ?”が出て、1973年に“JULIE ? ある青春”が出ましたね。どちらもオリンピック・サウンド・スタジオの録音で。



J「ルベッツのプロデューサーのウエイン・ビッカートンなんかに手伝ってもらって、全編英語でやったというのもありますが(笑)」



ーバンドを日本からつれていって録音したのは、今回が初めてですが、その点でも、今までのロンドン・レコーディングとは、随分ちがうわけですね。  



J「今まではとにかくむこうのミュージシャンに演奏を頼んで、こちらは歌だけ入れてた。今回は割りと狙い撃ちしていったというか、ストレイ・キャッツとか、ロックパイルが好きでレコードジャケットを見ていたら、エデン・スタジオで録音とか出てるでしょう。で、エデン・スタジオって、どういうスタジオだろう、ということから始まって・・・・。



ロンドンの渡辺プロオフィスで調べてもらったらむこうでも興味を持ってくれて、ミキサーの人も「わざわざ極東から来るのなら」という感じで時間をとってくれることになった。こんだけお膳立てがそろったのだから、もう、行っちゃおうと(笑)。」



-3月ごろにその計画を聞いた時はエエーッと驚いたんですが。



J「(笑)これまで外国でレコーディングのよさをそれほど重要視してなかったというか、ロンドンでやってるんだけど、日本に帰って聴いてみると、湿気が多いとかいろいろあるんだろうけど、「あの時の感激がどうもない」という感じが今までのレコーディングにはあって、それなら日本人のミュージシャンが行って、むこうの雰囲気気に入ってやるとどうなるのかなと思って。



ストレイ・キャッツ風とか、ロック・パイロット風とか、下世話にマネッコでやろうという感じでね。日本人がやると、絶対違うものになるだろうと、なんか変な理屈をたてて行ったんですけど(笑)。行ってみたら、それらしい音になるんでね、これは何だろうと、みんなで考えたりしたんですけどね(笑)。」



-エンジニアの違いなんでしょうかね。



J「アンプなんかでも、メンバーが普段使ってるのを用意してもらったんだけど、どうも違うと。東京電力と向こうの電力会社の電気の種類がちがうのかな、とかね(笑)、ま、何でもよく感じちゃったのかもしれないけど。



スタジオに置いてあるタンバリンを見てもね、「あ、これニック・ロウが使ったやつかな、これはやっぱりいい音するわ」と言ったら、日本から持っていったものだったりしてね(笑)。なんとなく音の出方が違うということで、すごくノっちゃったし、モニターのスピーカーから出てくる音を聞いて「わあ、こんなにうまかったかな」という感じがしたりね。



バンドが今のメンバーになってはじめての仕事だったけど、不安も消えて「これはいけるんじゃないか」という感じになってね(笑)。」



                                                         



つづく[E:upwardright]



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「ANZUCHI」5

2008年09月08日 | ジュリー演劇

セバスチャン「おお、安土城が、火の竜となって天に昇っていく。誰が火を放ったのだ。」



                                                           



セバスチャン「天主に火をかけたのはおまえか。」



信雄「その通りだ。やれやれ、嬉しやな。やっとお目通りが叶うた。やはりバテレンの坊主だったか。」



                                                          



霊操で姿が見えなかったセバスチャンだが、信雄の目には見えるようになる。



その時が来たのだ。



                                                        



信雄「おまえがこれまで見てきた光景は、やがてこの世で現実のものとなることばかり。その光景の中にトマスの姿もあったはず。現に、今この時も、トマスや他のバーデレたちは、明智光秀も雑兵らに、教会もセミナリオ(神学校)も焼き打ちされ、命からがら琵琶湖の沖島へ逃げのびた。かかる事柄に遭遇したということは、つまり、おまえたちのジャンクは、シナへ向かわず、再び、本朝へ舵を変えるということだ。」



                                                       



現実はまだ、トマスもセバスチャンも船の上にいる。



セバスチャンの命の灯もやがて消えようとしていた。



                                                        



信雄「お前を案内してきた天使はどうした?」



セバスチャン「それがはぐれてしまった。」



信雄「ふふ、はぐれてなどいないさ。目の前にいるじゃないか。あるときはミカエルに化け、あるときは信長の息子に化け、仏僧にも化け、トマスにまで化けて、お前をほうぼう、案内してきた俺が、その天使だよ。」



                                                        



自分の意志で霊操してきたといいはるセバスチャン、この煉獄の光景も、自分の霊操の世界だとどうしても思いたかった。



                                                                                                                 



信雄「思い込むのは勝手だ。そのうち、誰かが大欠伸して目を覚ませば、お前も俺も跡形もなく消えうせてしまうのさ。私たちはその誰かの眠りの中で生かされているだけなのだ。」



信雄「まあ、聞いてくれ。俺がおまえと同類だと言ったのも、こういうことさ。つまり、この俺も・・・・ある日、ある時、ある所から、霊操をして、この国へやってきたんだ・・・・そうだ、おまえには聞こえなかったか?霊操に入る時、声明とも呪文とも鐘の音ともつかぬ、不思議な響きが、波動し、俺を誘った・・・・。」



信雄「意味はわからないが、何かを俺に伝えようとしている・・・・。諸行無常、是生滅法、俺にはそんなふうに聞こえたが。」



セバスチャン「メメント・モーリ・・・・・。私にはそう聞こえた。」



セバスチャン「死ぬ日を忘れるな、死に行く者たちよ・・・。ラテン語でそういう意味だ。」



信雄「死ぬ日を忘れるな?死ぬ日を忘れるな・・・・そうだったのか・・・思いが至らなかった・・・。」



                                                      





信雄はセバスチャンと同じく霊操をしてこの国へ来た。



しかし、肉体があるうちに魂が帰り着かなかったので、帰る場所がなくなってしまったのだ。



永遠に幽界をさまよう放浪者に成り果ててしまったのだ。



                                                           



セバスチャン「おまえが地上に創ったものとは・・・・。」



信雄「安土の町、五層七重の天守閣、そして信長。」



セバスチャン「信長までも?」



信雄「すべて魔界より放った夢の光の照り返した幻。」



セバスチャン「信長は信雄の父、おまえは己の父まで創りだしたのか。」



信雄「汝らが父と仰ぐキリストも、己を神の子と称し、天に己の父を創った。俺もキリストに習って、わが父を創りあげたまでさ。それもすでに消し去った。信長の骨は見つかるまい。もともとこの世にいなかった者だ。そろそろ、この天守閣も崩れ落ちそうだ。会えて嬉しかったよ、セバスチャン、互いに甦ったら、また会おう。」



セバスチャン「甦りとは神の言葉だ。悪魔となったおまえに甦りは決してない。炎とともに煉獄へ堕ちよ!二度と地上に現れるなっ。」



信雄「俺もそう願っている!おまえの死とともに、俺の悪夢も二度と甦らぬよう・・・。さらばだ!わが友、セバスチャン。」



                                                           



ほんとうに一部分だけ抜粋したので、なかなか意味は伝わらなかったと思う、



おもしろそうだなと思われた方は是非、本を買って読んでみてください。



そして、この台詞をジュリーが言ったものとして想像して楽しんでください。



                                                    





一度でも観た人をすべて虜にしたこの舞台。



二度と甦らないセバスチャンと同じ、消えるが幸せということか。



                                                                                                           



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情報

2008年09月08日 |  ブログ

みなさんは、BBSやブログにコメントするとき



どんな事に気を使っていますか?



私は自分なりに、基本のスタンスを決めています。



BBSはコミュニケーションの場、



そしてブログは情報提供及び、受け取りの場、と思っています。



ブログは発信者として、感想のコメントをいただくのはとても嬉しいです。



しかし、読み逃げ(言葉が悪い)も全然オッケーです。



発信者の私は見てくれるだけでかまわないと思っています。



見てくれたら、アクセス解析で後が残るのでそれだけで満足です。



ひとりよがりになるのは仕方ないブログ形式なので、



賛同いただけない方もたくさんいらっしゃるでしょ。



だから、ちらっと覗いて、また、バカなこと書いてるなあ、と思っていただくだけで結構なんです。^^



人の意見にうなづくときもあるでしょう。



腹が立つときもあるでしょう。



いろいろとBBSやブログなど、自分なりに使い分けて、楽しめればそれでいいんじゃないでしょうか。



一昔前にはこんなにジュリーの情報があふれてるなんてありえませんでした。



澤会のサイトもなかったですよね。



長く続けていらっしゃるHPさんが頼りでした。



ほんとにありがたかったですよね。



そんなサイトさんへの恩返しも含めて、自分なりの情報発信をこれからもしていきたいと思いますので



どうぞよろしくお願いします。



きわめて個人的なブログですが^^。



へへへ~、今日は真面目。[E:confident]



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「ANZUCHI」4

2008年09月07日 | ジュリー演劇

パウチズモ(洗礼)を受けた六人の女たちに対して



                                                       



信雄「六人ともが揃って、バテレン教徒になってしまったのか。」



  「こなたたち六人は、私にとっては六道の菩薩、即ち、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の、六道輪廻をさまようわが身の観音、六道の地蔵とも頼りにして参った者たち。わが菩薩たち、されば私を見捨てるのか。」



  「我が寵愛を拒むと申すか。」



  「一人を選べと?殊勝気にして酷なことを言う。然らば、誰を選べばよい。」



  「南蛮の天帝は、いかなる媚薬を用いて、こなたらをかくもたやすく籠絡したのか。私はそのバテレンの神を恨むぞ・・・・。そもそもにして、南蛮の神は、人間に愛を求めすぎる。南蛮の神は、自らを父と言い、人間をわが子と言うが、かくもわが子に孝行を求める親があろうか。南無阿弥陀仏を唱えれば、どんな非道の者にも成仏の糸をたらしてくれる、仏の慈悲とは大違いだ・・・。最後に聞くが、この事は死をも覚悟で申しておるのか。」



                                                           



ここで信雄は、六人から一人を選ぶ方法を神に選ばせようと、目隠しをし、舞いながら一人ひとりを切り殺していく。



最後に残ったイブキ。



イブキはそれでもゼウスに愛を誓う、怒った信雄はイブキも突き刺してしまう。



                                                         



信雄「こなたの身体をもらい受けるのはこの私だ。」



イブキ「いいえ、この身はもはや、主の聖水に洗われた身体、これよりパライゾへまいります。」



信雄「まだ聞こえるなら聞け、そなたの身体に注いだのは、ゼウスの聖水ではない。私の血だ。」



  「こなたたちの行先は、パライゾなどではない。旅立て、我が天狗の是界へ!行け、中天の魔界へ!」



                                                           



そう、トマスに化けた信雄が六人に自分の血でパウチズモを授けていたのだった。



悪魔の生贄になった六人の運命は?そして正体は?



                                                           



                                                           



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盛り上がり

2008年09月06日 | ジュリー

関西地区はなにやら盛り上がってるようですね。



ついていけない自分らが悲しい[E:weep]



でも、私は神奈川まではせ参じます。



もうそれまでは、おとなーしくしているつもりです。



いや、いつもおとなしんですが。



8月の熊本を最後にお目にかかっていないので、あれから更に痩せられたとの噂。



自分の目で確かめてきたいですね~。



神奈川は去年も行きました。



初めて立ち見のある会場に遭遇しました。



立ち見できないところもあるんですよね、一番後ろがだいぶあいてないとできないです。



熊本は全然できません。もともと演劇ホールなので。



家が近い方は、



「お、沢田研二やってるじゃん、ちょっと入ってみようかな」の乗りで



入ってくるかもしれないじゃないですか。



そういうの、会場側もなんていうんですか、こう臨機応変に入れてあげたらいいと思います。壁際でもいいんじゃないすかね~。



3時間も立っていられないかもしれないけど、われを忘れて立ってるかもしれないし。



年配者にはちと酷ですが、言ってくれたら席譲りますよ~(笑)



私は今度は見事に壁際です。



去年は立ち見の方のすぐ前のお席だったし、



神奈川はあたりくじが出ません[E:gawk]



神奈川はなんといっても、ジュリーの地元、



雰囲気があったかいです。



ジュリーのご近所さんたちがいらっしゃるわけですよ。



だから、私も嫌われないようにしなくちゃ、とか[E:happy01]



ちょっと仲良くなって、



「あー今度、ジュリーと買い物が一緒になったらいろいろ聞いといてあげるよ。」



とか。



そんな事になりませんかね。ならないでしょうね、はい、そうです、ならないです。[E:bleah]



                                                            



今日は奈良ですね、行かれる方、楽しんできてくださいねー。[E:heart02]





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「ANZUCHI」3

2008年09月04日 | ジュリー演劇

セバスチャンとトマスの乗った船は、海の守り神「マーチェ」のお告げにより進路を変えようとしていた。



しかし、熱病に冒された瀕死のセバスチャンは夢に大天使ミカエルが現れ、当初の目的である日本に行きつくと予言した。



自分の肉体の終わりはもうすぐに来ると知っていたセバスチャンは、霊操を試みていた。



(わが身をキリストに託して辿る瞑想の旅路)



しかし、セバスチャンは正典の聖書を離れ、「パウロの黙示録」により霊操していた・・。



                              



そして、霊操して行き着いた琵琶湖のほとり。



そこで、セバスチャンは天狗と6人の女たちに会う。



実際はセバスチャンは肉体を離れ魂だけがこの場にあり、トマスがその日本の土を踏んでいるのだ。



ここから先は、セバスチャンが見た現実?夢?未来のこと?



恐ろしい出来事が繰り広げられることになる。



セバスチャンが声を限りに叫んでも、決して聞こえることなく、むなしく現実がうつろう。



                                                        



天狗とは、織田信雄が姿を変えたもの。女たちは信雄の寵愛を受けるものたちだった。





                                                          



セバスチャン「自らに問う、己は何者なりや。」



信雄「俺は、天狗さ。」



セバスチャン「テングとは、何ぞや。」



信雄「天狗とは、自由の身となる者、即ち天界からも、下界からも解き放たれ、中天に浮遊する自由の身、下界で月星を拝みつつ、後悔の日々を送る者たちを憐み、天界の神をも憐れむ、自由の者。あまたの者たちを自由の世界に誘う、中天よりの使者だ。」



セバスチャン「ジュスヘル!まぎれもなく悪魔の化身、惑わされるな、囚われ人たち、自由とは、神の言葉。罪科に囚われた人々を自由の身とすることこそ、神の御意志。



トマス、心せよ!ここに悪魔がいる。安土の人々よ、惑わされるな。ここには悪魔が棲みついている。」



                                                     





セバスチャンの言葉は信雄にしか聞こえないのだ・・・。





物語はやがて破滅へ向かう。



しかし、すべてが終わったとき、意外な事実が現れる。



セバスチャンと信雄の運命は・・・・。





                                                           



史実、聖書やパウロの黙示録を織り交ぜながら、悪魔と宣教師の戦いを描いている。



次回は悪魔信雄の台詞を中心に書いてみようと思う。



                                                            



                                                          



                              



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「ANZUCHI」2

2008年09月03日 | ジュリー演劇

Img066









































                                                                                                                      



衣装のスケッチです。



真ん中ふたつと左下が信雄の衣装です。



豪華、派手、ジュリーにぴったり・・。



左下は女装でしょうか。



というか、他の役の人が極端に地味ですね(笑)



セバスチャンなんてこの1着だけでしょうか。



いくら主役とはいえ、ジュリーの衣装だけが金がかかってる?



そして舞台美術ですが、こちらは妹尾河童さんです。



巨船の中に幻の天守閣が浮かぶ、と書いてありますが、



実際に見るとどんな感じだったのでしょうか。



「ANZUCHI」とはもちろん、安土のことです。



この場合の安土は、安土文化であり、安土城であります。



織田信長が建立した安土城がどのような運命をたどっていくのか。



物語は荒唐無稽でもあり、史実に基づいているようでもあります。



又、今度は、戯曲の中身についてご紹介したいと思います。



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