EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

Tarkus & Other Love Stories 2012年

2014-05-29 13:38:10 | 他のミュージシャンによるタルカス演奏関連
Tarkus & Other Love Stories 
2012年




このCDは一昨年ぐらい前に発売されたものですね。
John Wolf Brennan という男性のピアニスト、
Esther Fluckigerという女性のピアニストがおりまして、

この二人のユニット名が、
「Teinkeys」といいます。
どうやら、ジャズ系のようです。

John Wolf Brennanは英国出身でスイス在住、
Esther Fluckigerもスイス在住、

両者ともそれぞれのCDをリリースしているところまでは、
何とか解りました。
特に、John Wolf Brennanはそのアルバム数は数10枚にわたっていますね。

このアルバムでは、主にピアノ、オルガン、アコーディオンが使用されていており、
それは素人が聞いても解る音です。
シンセサイザーは使われていません。

「タルカス」が入っているという事で、求めてみた次第。

「タルカス」のジャンルを超えたミュージシャンによる、
それぞれのヴァージョンは、本ブログで取り上げ済みのものを含めて、
日本国内アーティストによるものは、何点か存在しますよね。

そのため新たな驚きといったものは特にないわけですが、
海外のクラシック系、ジャズ系のアーティストによって、
「タルカス」が演奏され、CD化までこぎ着けている製品に関しては、
あまり知りません。

で、CDプレイヤーで聞いてみますと、
タルカスが数分間演奏されていますね。
国府弘子のヴァージョンと同じぐらいの長さです。

タルカス以外のプログレ系の曲が何点か取り上げられており、
5大バンドのものではない、全くの想定外の音を、何十年ぶりに聞く事ができて、
それが、とても良かったりするものですから、驚きました。

「Think of me with Kindness」

この曲が入っているアルバムをCDで買い直しをしていなかったので、
本当に久々でしたね。

これだけでも、儲けものだったのですが、
再度、聞いたことのあるメロディーが、ラストの曲として、
取り上げられておりました。

これは、かなり嬉しい不意打ち!

この曲をさらりと取り上げて、ラストに持ってくるあたりのセンスにしびれました。

それは、アルバム「タルカス」に収録されている、
組曲「タルカス」の次に収録されているピアノの音から始まる曲でした。

全般的には「Love Stories」というタイトルから想像される、
情緒的でメロディアスな曲は少なくて、
打ち付けるようなピアノ音だったり、
情感的なムードを感じさせないピアノ音が多い感じです。

以上。

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黒田亜樹 タルカス&展覧会の絵

2013-10-03 16:15:07 | 他のミュージシャンによるタルカス演奏関連
黒田亜樹 
タルカス&展覧会の絵



画像 ジャケットを見開いて帯を載せた状態

早いもので、この作品がリリースされてから、10年も経ってしまったのですね。

このCDは、その頃、頻繁に買い物をしていたレコードショップがまだあった頃に、
注文して購入したものです。

やや、記憶が曖昧なのですが、
確か、まだネットでCDを買ったりはしていなかったのです。

これはピアノを中心として、クラシックで使用される楽器を伴って演奏された、
タルカスと展覧会の絵が収録されています。、

デジパック仕様で、解説のパンプレットが入っているのですが、
その中にキースの文章(インタビューかも知れません)も掲載されていますね。

「1982という名称のクラブに入ったとき、隣に美女が腰掛けた。
その女性に「何か歌って」と言われて、「ラッキーマン」を口ずさんだ。
自分で歌ってあまりの酷さに、その夜は彼女と過ごす事ができなかった。
成し遂げられなかった思いで、ピアノコンチェルトの作曲に着手した。」

簡略するとこんな感じです。
クラブの名称は1982ですが、このエピソードは、70年代の事のようですね。

また、CD購入当時は全く解っていなかったのですが、
本ブログではまだ取りあげていない、ゲームミュージックの分野ではとても良く知られている植松伸夫氏が、黒田亜樹さんに関して、短い文章で紹介をしています。
植松伸夫氏は、クラブチッタのファンタージー・ロック・フェスに出演してからは、ゲームミュージックに関心がなかったプログレファンの間でも知られる様になったと思います。

今、改めて見てみると、かなり贅沢なパンプレットといえそうです。

デジパックやパンフレットのデザインを見ても、
クラシックのピアニストがタルカスに取り組んだという事で、
格調の高い感じを狙っている様子が伺えますね。

このブログでも取りあげた、国府弘子さんのタルカスが入っているCDは、
バンドのメンバーと一緒に演奏しているので、オリジナルタルカスに近いものを感じたわけですが、
ピアニストでも、クラシックのピアニストのよるタルカスは、
何か別の作品を聴いているような感じがしたのを覚えています。

これを書く前に、久々に聞ければ良かったのですが、
今日は忙しくて時間がとれませんでした。
感想等は、またの機会になるかも知れません。

以上。

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2013年10月3日 yaplog!
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ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.1 (Rock of Brass Quintet - Purple Haze / Immigrant Song / Eruption-Tarkus)

2012-08-10 15:22:38 | 他のミュージシャンによるタルカス演奏関連
ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.1
(Rock of Brass Quintet
- Purple Haze / Immigrant Song / Eruption-Tarkus)
ブラス・エクストリーム・トウキョウ



画像 帯とジャケットのペラ紙

7月13日にこのクインテットのタルカスのみが収録された、マキシCDを取り上げました。

今日は、同時発売されたロック黄金期の名曲が、3曲、収められたマキシCDの方を見てみます。

収録曲は、

1.ジミ・ヘンドリックス 紫のけむり
2.レッド・ツェッペリン 移民の歌
3.エマーソン、レイク&パーマー タルカスより「噴火」

となっております。

こちらに収められた「噴火」は、タルカスのみ収録のマキシCDの「噴火」とは別ヴァージョンですね。
こちらの「噴火」は、曲の中に組曲の印象的なメロディーがちりばめられています。

このクインテットのマキシCDの帯に、
「ロック黄金期」と記されているのですが、
ロックとは異なる分野の方々から見た場合、
その頃が「ロック黄金期」に映っているという解釈になるのでしょうか。

プログレの範疇では、名曲とも称されるタルカスですが、
同じCDに収録されているビッグネームと共に「ロック黄金期の名曲」として、
プログレの範疇を超えてタルカスが扱われている事がとても嬉しいですね。
                                                                                                                                                          
ここで称されている「ロック黄金期」は、
このCDの収録曲のアーティストが、
多くのリスナーや聴衆を惹きつけた、
60年代末から70年代前半を指す事になると思いますが、

この表現がポップス界、ロック界においても、
普遍的に通用する「ロックの黄金期」であるならば、
それはEL&Pファンにとっては、願ってもない事ですね。

EL&Pは間違いなく、そのロック黄金期を駆け抜け、
その黄金期を支えたバンドの一つであるが故に、
このCDに収める対象アーティストになったと考えられるからです。

とはいえ、
ロックミュージックを歴史的に見た場合、
果たして「ロック黄金期」という表現自体がふさわしいかどうかは、解りかねますが、
70年代を黄金期として専門的に説明をする場合、論拠には事欠かないと思われます。

それはそれとして、
ミュージシャンを個別に見た場合の黄金期は明らかに存在するわけで、
70年代前半が、間違いなくEL&Pにとっての黄金期であったという見解はファンの間でも共通しているでしょうね。

以上。

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ロック・オブ・ブラス・クインテット #02 タルカス組曲 (Rock of Brass Quintet - Tarkus Suite) / Brass Extreme Tokyo

2012-07-13 19:44:11 | 他のミュージシャンによるタルカス演奏関連
ロック・オブ・ブラス・クインテット #02
タルカス組曲 
(Rock of Brass Quintet - Tarkus Suite)
/ Brass Extreme Tokyo



画像 帯とジャケットペラ紙

2012年6月10日に発売されたマキシシングルCDです。

収録曲

EL&P:「タルカス Tarkus」 金管五重奏版組曲 全3楽章 (鶴見幸代:編)

[1] I. 噴火(EZMS-50001とは別バージョン)

[2] II. ストーンズ・オブ・イヤーズ - ミサ聖祭 - 戦場*

[3] III. マンティコア - アクアタルカス

トランペット、トロンボーン等の管楽器を用いて、
現代音楽界に身を置いている5人の演奏者でタルカスが演奏されています。
大手通販サイトの説明等を読むと、
その世界では著名な方のような記述があります。

私はこのCDに収録された中で、最も惹きつけられたのは、
「ストーンズ・オブ・イヤーズ」ですね。

それは当初から意図していた事であると思われますが、
「タルカス」という楽曲に敬意を表しつつも、
あくまでも、このユニットの中でのタルカスを追求したという感じです。

そのため、組曲タルカスのダイナミックな感じよりも、
タルカスの耳に残るメロディーの部分を、しっかりと押さえながら、
必要な部分だけを取り出したような印象を受けました。

それが、もっとも功を奏しているのが、「ストーンズ・オブ・イヤーズ」のアレンジと演奏だと思いました。

使用楽器から受け取る印象のせいか、「ストーンズ・オブ・イヤーズ」のメロディーが、
時代を超越した響きを持って聞こえてきますね。

帯には、
『ロック黄金期の名曲をクラシック、及び現代音楽の視点から新たに検証し、「現代の古典」として読み解く!』
とあります。

どう読み解かれているかなんて、解るわけもない私ですが、一つの検証された結果として、このタルカスがある事は確かですね。

激しいロック的なダイナミズムのみを求める方々には、あまり受けはよくないタルカスかも知れませんが、
タルカスのいろいろな側面を味わっていく事に興味がある方には、
感心を持って受け止められる演奏であると思いますね。

以上。

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2012年7月13日 yaplog!
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小埜涼子 Undine タルカス収録

2012-06-20 17:48:01 | 他のミュージシャンによるタルカス演奏関連
小埜涼子 Undine
タルカス収録



画像① ジャケット表側 デジパック仕様


画像② ジャケット裏側

5月末にリリースされたばかりのサックス奏者のアルバムです。

このCDには、
組曲「タルカス」を1.5倍速したバージョンと言うのが収録されていると解り、
購入してみた次第である。

凄まじいの一言につきる。

どれだけ凄まじいかと言うと、
原曲を聞いているから解る凄まじさである。

凄まじさという一点においては、
原曲を凌駕していると言って良いと思う。

もし、
原曲を聞いていなければ、
この音楽は一体なんなのだ。

ジャズメン達によるジャカジャカ音楽が、
猛烈なスピードで突き抜けていくという印象である。

「何をそんなにあなた方は急ぐのでしょうか?」

と言う感じである。

原曲のメロディーは、
100%ではないが、踏襲されている。

息もつかせぬ、
圧倒的な14分59秒のタルカスに、
タルカス愛好者は、悶絶する事は間違いない。

ちなみにその他の収録曲は、
プログレを中心に聞いている者にとっては、
異世界の音楽である。

今年は、
タルカスが収録されたシエナ・ウィンド・オーケストラのSACDもリリースされる予定のようですが、

この小埜涼子のタルカスも、
また1つの「タルカス」として、EL&Pファンの間で知られていく事になりそうです。

以上。

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2012年6月20日 yaplog!
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邦楽ニューウェーブ Kokooの「タルカス変奏曲」所収

2012-05-11 13:18:34 | 他のミュージシャンによるタルカス演奏関連
邦楽ニューウェーブ kokooの「タルカス変奏曲」所収


画像 ジャケットと解説の表紙

2011年10月10日(月・祝)午後0時15分〜10時45分
にNHKFMの特番で放送された、

「今日は一日プログレ三昧、再び!」

において、プログレ裁判なるものが行われたらしい。

「らしい。」と言うのは、私は仕事で出社していたので、
実際に聞いていたわけではないからです。

そのなかで、「Kokoo」というユニットの「タルカス変奏曲」が取り上げられて、
オンエアーされたとの事でした。

Kokooの「スーパー・ノヴァ」というアルバムがあるのですが、
10年ぐらい前にそのアルバムの存在を知りました。
この中で「タルカス変奏曲」なるものが演奏されているのを知ったわけですが、
その時には、既に廃盤になっていたわけです。

その時点において、中古品も、かなりの価格がついており、
簡単にはカートに入れられません。
幸いにして、この「邦楽ニューウェーブ」なるオムニバスアルバムに「タルカス変奏曲」が収録されている事を知り、中古で求めたわけですね。
(新品もまだ入手可能なようですね。)

日本においては、何人かのアーティストが、「タルカス」の素晴らしさに注目をし、
実際にアルバムに収録するまでになっているのは、皆様ご存じの通りです。

この「タルカス変奏曲」ですが、

タルカスを何度も聞きこんでいるEL&Pファンには、
とても、興味深く聞く事のできる楽曲に仕上がっていると思います。

短縮ヴァージョンとも言えますが、プログレ曲タルカスが、
和楽器による演奏によって、ちょっとした濃厚さを増している感じがします。

一方、タルカスを全く聞いた事のない人が、
この「タルカス変奏曲」をどのように受け止めるのであろうかという事と、
「タルカス変奏曲」からオリジナルのタルカスに興味を持って辿り着くという事に関しては、全く解りかねます。

「Kokoo」は、尺八奏者一人と琴の奏者二人による和楽器ユニットです。

それぞれの奏者は邦楽の世界では知られている方々で、尺八奏者の方は、著書もお持ちのようです。

音楽のジャンルを越えて演奏されているというより、組曲タルカスそのものが、音楽のジャンルを越えている曲なのかも知れませんね。

以上。

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ダイアリー / DIARY 国府弘子 1998年リリース

2012-03-01 13:13:09 | 他のミュージシャンによるタルカス演奏関連
ダイアリー / DIARY 国府弘子 1998年リリース
VICJ-60210/3,045円(税込)/1998年10月7日発売


画像 ジャケットと曲目を記した帯

この作品は、キーボードマガジン誌上で、
国府弘子さん本人のインタビュー付きで紹介されていたので、
ご存知の方も多い事と思います。

最近は、大河ドラマの関係もあって、
吉松隆氏編曲のオーケストラタルカスが多く取り上げられていますが、
この国府弘子さんのアルバム「ダイアリー」においては、

5曲目に「組曲タルカス」の一部が収録されています。

タルカスの始めから、ストーンズ・オブ・イヤーズのあたりまでですね。
シンセの類は用いておらず、ヴォーカルは入っておりませんが、
とてもエキサイティングな演奏をしています。

ちなみに4曲目がビートルズナンバーなので、
ビートルズナンバーの次にEL&Pの曲が来てしまう展開は、
グレッグのカテゴリーに入れた、
リンゴ・スターバンドのライヴアルバムと似ている感じはあります。
(リンゴ・スターバンドのライヴの展開はそれぞれ本人歌唱なので、
比較するのもどうかなとは思いますが、一応付記しておきます。)

プログレ関連ミュージシャンで、
タルカスを演奏したものが、
いくつかリリースされていると思いますが、

分野がやや異なる、割と知られているミュージシャンで、
タルカスを演奏して自らのアルバムに収録した方は、
この国府弘子さんが最初ではないかと思われます。

このアルバムがリリースされた頃も、
国府さんの作曲した音楽は、
ニュースのオープニングテーマに使用されたりしていましたね。

オフィシャルホームページをざっと見た限りでは、
国内においては、メジャーなジャズミュージシャンだと推定されます。
(ファンから見たらかなり失礼な表現だと思いますが、
特に、国府弘子さんの情報を追っているわけではないので、ごめんなさい。)

ただ、他のミュージシャンと異なるのは、
国府さんは、ロサンゼルスに行くまで、EL&Pの音楽を聞いた事がなく、
キースの事も名前だけしか知らなかったそうです。(キーボードマガジン立ち読み記憶より)
従いまして、
EL&Pに関しても、国府弘子さんが、
青春時代から影響を受けていた音楽という範疇に入るものではないようですね。
そうであるにも関わらず、自分のアルバムに演奏して収録したいと思ったのは、
それだけ、インパクトのあった音楽という事なのでしょう。
自らのブログに、「ふるえるほど感動した。」と記されています。

ジャケットを見開くと、
「プログレ王」(?)という事で、キースと国府弘子さんの遠目のツーショット写真が掲載されています。

キースはこの頃、
ウィル・アレクサンダーの家にまだ居候していたと思われますね。

2012年3月1日 yaplog!