EL&P図書室3号

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2014年 映画「GODZILLA」のパンフから

2014-08-28 14:54:47 | Keith Emerson邦画音楽担当関連
2014年 映画「GODZILLA」のパンフから


黒表紙に黒いゴジラの背びれ、
何とか映ったわ
下部は反射


キース・エマーソンのキャリアの中で、
ゴジラ映画の音楽に関わった事を知った頃は、
バンドとしてのEL&Pはもちろんの事、
個々人のソロアルバムですら、なかなかリリースしない事にヤキモキしていたEL&Pファンにとっては、
けっこうな福音だったと思います。

EL&Pの活動休止以来、
キースは自らをリーダーとしたソロのバンド活動をする気配もなく、
ファンとしてはキースの音を、ただただ待つのみの状態であったわけです。
(ナイスの一時的再結成と、それに伴う独自のバンドのコンサートはありましたが、
いずれも過去の音楽の演奏でしたので、新鮮味がなかったことは確かです)

その年月の経過の中で、キースはゴジラファイナルウォーズのサントラを担当。

EL&Pファンとしては、キースの演奏する音楽であれば、「ゴジラ」でなくても良かったのですが、
たまたま日本国民どころか、世界でも認知されている「ゴジラ」の作品を担当する事になったのでした。

その音に関してのアレコレは、サントラを取り上げる時にでも、触れようと思いますが、
ゴジラファンからは、非難を浴びている音楽評をネット上で目にする事があります。

何しろ、伊福部昭という方がゴジラファンにとっては全てであり、
その音楽が長い事ゴジラシリーズで使用されてきたので、
ほぼ、それ以外のゴジラの音楽は認めたくないという気持ちになるのは当然ですね。

キースにとっては、
「幻魔大戦」の時とは違い、新たなるファンの獲得なんて、全くありえない状況になってしまったわけです。

まぁ、その反応は、公開前から想定される事であったわけで、
なかなか大変な仕事を請け負ったものであると思います。

そもそもファイナルウォーズなるタイトルが生まれた原因としては、
ゴジラ映画の興行成績が段々と落ちてきているという事情があったわけで、
そのような状況下での映画の制作でしたので、
それまでの平成ゴジラとは一線を画したいという事もあって、
映画監督は、キースに音楽を担当してもらいたいと思ったのでしょう。

映画音楽担当の経験がありすぎる音楽家であれば、
依頼されても辞退していたかも知れないですよね。

今日取り上げた、このパンフレットは、この夏のハリウッドゴジラのパンフなので、
キースとは全く関係がありません。

ただ、これまでのゴジラ映画の全作品が、ブルーレイのジャケット写真を用いて、
2頁に渡って紹介されており、音楽担当者の名前も全作品に付記しています。

そのため、とても小さいけど、キース・エマーソンの名前も記されているわけですね。

ちょっとした事ではありますが、ゴジラ映画の音楽を担当しなければ、このパンフに名前が載る事もなかったでしょうから、
当時の流行のアニメ映画の音楽等を担当するよりは良かったのかも知れないです。

また、
このパンフでは、映画音楽に関する論考が一つだけ載っているのですが、
怪獣が登場する映画という事で、昨年に公開されたパシフィック・リムの映画音楽が引き合いにだされており、「ハンス・ジマー門下の~」という箇所も見られます。

調べてみたら、このハンス・ジマー門下のラミン・ジャヴァディ氏は、2008年に実写版「アイアンマン」の映画音楽も担当しているのですね。

おそるべしハンス・ジマー!
キースの所持したYAMAHAのGX-1を入手したのみならず、
キースがアニメ音楽を担当したという「アイアンマン」の実写版の映画音楽に門下の音楽家を配備し(?)グラミー賞にノミネートさせるまでの音楽を作らせてしまったようです。

先般、GX-1関連からハンス・ジマーの事を書いたばかりでしたので、
まさか、このパンフレットでも、ハンス・ジマーの名前を目にするとは思ってもいませんでしたわ。

以上。

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