マーキー(marquee) 028号
表紙
古雑誌で購入したモノです。
私は、関東圏居住時に、
マーキー誌を書店で見かけた事がなかったのですが、
その頃のマーキー誌を初めて見る事になりました。
加えて、その頃のマーキー誌には、
プレイヤー誌のように、
背表紙がなかった事も初めて知りました。
この号は、
3(スリー)のアルバムがリリースされた頃に出たもので、
白黒1頁を用いて、
EL&PやEL&パウエル、
3(スリー)までの作品に関しての、
数行の評を、
書き手の方が独自の視点でまとめてあります。
そのまとめ方が、
あまりに大胆すぎて小気味よい。
以下、抜き書きしてみます。
「Brain Salad Surgery」
前略~ 過剰な音の集積をひとつひとつ取り除いてゆけば、何が残るだろうか。何も残らない。これぞELPの極限の姿である。
「Love Beach」
聴いていない。
「In Concert」
見た事がない。
「To The Power Of Three」
産業ロックの外装としてなら、エマーソンのアレンジ、コード・ワークは現在に通用することを証明。あまり面白くないし、好みでもないが、質はかなり高い。
一部の抜き書き、終わり。
抜き書きを省略した他のアルバム評も、
独特なのですが、
「Love Beach」と「In Concert」を、
これだけで済ませているインパクトが、
あまりにも強烈でしたので載せて見ました。
全体として、
私はずっとEL&Pのファンをやっているわけですが、
心の片隅で感じていても整理がつかないし、
ましてや文章化も出来ない事を、
表現してくれている感じもありました。
「To The Power Of Three」の白黒のジャケット写真が、
掲載されていますが、
音楽誌の通常の載せ方ではなく、
「・・・TO THE POWER OF THREE」の文字が、
読みやすいような載せ方をしているのですが、
意識的にそうしたのかも知れません。
こんな感じで掲載
それにしても、
EL&Pのトリビュートアルバムへの参加が決まって、
過去にアナログ盤は持っていたけれども、
音楽を確認するために、
わざわざEL&PのCDを購入したミュージシャンもいるかと思えば、
聴いてないアルバムもありながら、
EL&Pに関して、大胆にまとめあげる音楽評論家。
(それが、この論考全体を面白くしている事は確かですけどね。)
EL&Pファンにも色々あるように、
EL&Pを語る時の音楽評論家の姿勢もいろいろとあるものです。
以上。
EL&Pを愛しつづけてまいりましょう。
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