Nikon D200 TAMRON SP90soft□□
ミスミソウ(三角草)が咲きました。
ミスミソウは、前回エントリーした「セリバオウレン」や「カタクリ」「セツブンソウ」「キクザキイチゲ」などと同じ時期に早春の林床に咲きますが、正確にはスプリング・エフェメラル(春の妖精)には分類されないのだそうです。
スプリング・エフェメラル(春の妖精)とは、木々が葉を開く前の早春に茎や葉を地上に出し花を開き、光合成を行い、やがて木々の葉が生い茂り林床に陽の光が届かなくなる初夏には地上部を全て枯らして、地下の根茎や種子で次の季節に向けてひっそりと暮らす植物を指す生態学的な言葉なのです。
ミスミソウは確かにスプリング・エフェメラル(春の妖精)と同じ時期に花開きますが、その後地上部の葉や茎が枯れることはなく、この分類からは外れるのだそうです。
でもまあ、早春の彩りの少ない時期に真っ先に花開き、雪を割ってまで咲く「雪割草」とも呼ばれ早春の喜びを表す花として人々に愛されているのですから、分類なんて関係ありませんよね。
ちなみに、このミスミソウ(三角草)はキンポウゲ科で別称「雪割草」と呼ばれていますが、雪割草としてはサクラソウ科の「ユキワリソウ」の方が正式のようです。もっとも、長野では「ショウジョウバカマ」を「雪割草」と呼んでいるとか・・・、ここでも分類なんか気にしないで、雪を割って早春の息吹を感じさせてくれる花として愛でることが大切だと感じます。
(友人のお母さんが種子から育てたミスミソウです。)
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