山形県遊佐町直世箕輪□□
鳥海山の麓、遊佐町箕輪地区に「牛渡川(うしわたりがわ)」と呼ばれる、全長約3kmの小さな川が流れています。
この川の特徴は、水源のほとんど100%が湧き水である、と言うことです。
川の水が極めて清冽で美しく、以前NHKの「生き物地球紀行」でも紹介されたことがあるのです。
川の途中からも湧水が豊富に湧き出ていて、そのため透明度が極めて高く、水温は一年中ほぼ一定、清流でしか生育しないバイカモの群生や、イワナ、カジカやイバラトミヨなどなど今では滅多に見ることが出来なくなってしまった生き物たちが生育しているのです。
中でもカジカ、日本で生息が確認されている5種類のカジカ全部が同じ水域で見られるのは、この川が日本唯一といわれているのだそうです。
川の下流には鮭の採卵場があり、秋になると鮭が大挙遡上してくる、生命の川でもあります。
母親の実家がこの川のすぐ近くなので、子供の頃はよく下流で遊びましたが、今となっては、こんなにもきれいな川が人里のすぐ近くを流れていると言うことが驚きですね。
限りなく透明な流れに揺れるきれいな緑の梅花藻、いつまで見ていても見飽きない素晴らしい風景は、鳥海山の大自然が生んだ感動の風景です。
それにしても、
水がきれいだと言うことが、こんなにも心を揺さぶるのは何故でしょうか。
水は生命の源だからでしょうね。
参考までに、「NOSAI山形」さんのHPに牛渡川の映像があります。是非ご覧下さい。
→ http://www.yynosai.or.jp/tvcm/kawa.html
参考リンク
《月光川の魚出版会HP》
次回のエントリーは、この牛渡川のすぐ側にある、湧き水100%の池「丸池様」です。
まるで水など無いような透明度、
写真に映らないので困ってしまいます。(^^;)
杉林の中を流れてきます
この流れの途中からも湧き水が確認できます。
透明度が高く川底がはっきり見えるために
浅く見えますが、実はけっこう深いのです。
草原を撮影したのではありません。
これ、水中に生えているのです・・・。
ビックリするほどの透明度。
牛渡川の流れはこの杉林の中、
ちょうど、平野と山との際を流れています。
鳥海山の湧き水が一本の川を造り、
日本海へと流れて行きます。
牛渡川と滝淵川の合流地点。
真っ直ぐ流れてくるのが滝淵川、
左から合流するのが牛渡川です。
この日は、この上流付近で草刈り作業をしていて、
水がちょっと濁っていました・・・、残念。
子供の頃、この下流付近で「ざっこしめ」(小魚採り)をして遊びました。
水温が一定のため、気温によってよく川霧が発生します。
ちょっと、幻想的です。
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生きる―わたしたちの思い〈第2章〉 谷川 俊太郎 with friends 角川SSコミュニケーションズ このアイテムの詳細を見る |