最上川
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いわゆる「二十四節気」が作られたのは古代中国の黄河流域とされています。 中国の大陸性気候と日本の海洋性気候では気候が少なからず違うわけですが、その中国で考案された 節気をそのまま取り入れたことで、やはり実際の日本の気候とはぴったりと一致するとはいかないようで、 それが雪国となれば更にずれているように感じます。
それでも、日本では暦は好まれ生活の中にしっかりと取り入れられているように思います。 テレビやラジオなどでも「暦の上では○○ですが、・・・。」という言葉が、時候の挨拶などで枕詞のように使 われるのをよく聞くことができますよね。
日本人はわずかな気配や微かな兆しを楽しむことを知っている民族です。 ~厳しい寒さの中に一瞬のゆるみを感じ、それを喜びと感じる。 ですからこの二十四節気は多少ずれたせいでむしろ日本人にとけ込んだのではないでしょうか。
「立春」は文字通り「春が立つ日」。ですから“今日から春です”と言うよりも“春の気配をかすかに感じられ る頃”と言った方がしっくりきます。 庄内地方では、まだまだ寒波や地吹雪との闘いの中ですが、それでもこの時期、陽の光の中には昨日ま での厳しさが少しだけやわらいでいることを感じることが出来るのです。
『東風凍を解く(はるかぜこおりをとく)』(第一候)まであと少しです。
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「立春」については過去に何度かエントリーしていますので、こちらをご覧下さい。
↓ 『立春大吉』 『立春』 『寒椿』 『黄昏、白鳥』 『春が立つ日』
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「 立春 」 七十二候 ●第一候 ~ 東風解凍(はるかぜこおりをとく)東風が厚い氷を解かし始める頃 [2月4~8日頃] ●第二候 ~ 黄鴬睍(うぐいすなく) 鶯が山里で鳴き始める頃 [2月9~13日頃] ●第三候 ~ 魚上氷(うおこおりをいずる) 割れた氷の間から魚が飛び出る頃 [2月14日~2月18日頃] |
最上川
撮影DATA
Nikon D300s
Tokina AT-X 124 PRO DX F4
TAMRON SP 90mm MACRO F2.8