季節はもうすっかり春。昨晩秋の銀杏の枯れ葉が舞う並木道も眩いばかりの新緑となり、空は青く白い雲が行く。(画像は福井県あわら市)
待ち侘びた春の筈なのだが何かと慌ただしく時は過ぎてゆく。福井は新幹線フイバーだが、それに乗って行くところもない私。コロナも落ち着いたので久々に愛車を駆って琵琶湖やメタセコイア並木に会いたいと思っているこの頃。
あののカウンセリング学習会は小人数ながら和気藹々と。今年度は一度原点に還ろうとロジャーズ全集を繙きながらその神髄に迫る。
カール・ロジャーズ博士のカウンセリング場面のビデオも視聴。皆さん、異口同音に「ロジャーズって凄い」、「さすが」と感嘆することしきり。
ロジャーズ理論を身をもっての迫力!
まずは相手に対して真実・リアルである。つまり隠し事なく透明であること。
次に相手をひとりの人間として尊重し無条件で受け入れる。
そして更には相手の内的な世界を共に理解する努力。
これらのことは拙著で縷々述べてきた。
今年度も福祉をはじめ各分野の研修に招かれている。私自身も今一度原点回帰。拙著を読み返してみて、初出版以来年月を経たとはいえその内容は今なお色褪せてはいないと自負している。これぞ自画自賛。
大手の社会福祉法人さんの職員研修を仰せつかってかれこれ30年余、その原点とも言うべきはロジャーズ・カウンセリングと、この1冊「福祉の思想」糸賀一雄先生の名著である。 私をして言わしむれば「本書を読まずして福祉や教育を語るなかれ」と。
それでは今宵これにて。ごきげんよう。