「ネガティブ・ケイパビリティ」
これは、不確実なこと、答えが得られないこと、明白でないことについて、それを耐える力。と自分は思います。
ウィキペディアではこのようになっています。また、その名の本も出ています。
最近、「ベーリーオーディナルピープル」という記録映画を見ました。これは「浦川べてるの家」の四半世紀前の姿を記録した作品です。
浦川べてるの家を中心とする北海道浦川町の精神保健福祉がなぜ、世界最先端の実践とまで言われるようになったか。それは一言で言ってネガティブ・ケイパビリティの力だと感じました。
浦和は地の果てのへき地。競走馬の産地で日高昆布で知られているが、過疎化の進む、本当に何にもない貧しい街。そこで暮らすひとのひとりの精神障害者たちはまことに悲惨な境遇を過ごしてこられています。それでも心からよく笑う人たちです。
これまで大勢の人たちがここを通りすぎて回復していかれました。あるいはここにとどまって病気とともに楽しく生きておられます。どうしてこんなに大変な境遇を堂々と生きておられるのかなあと思っていますが、それはとあるべてる本の題名でもある「悩む力」または「ネガティブ・ケイパビリティ」なのだと感じました。
どうやったらこの「ネガティブ・ケイパビリティ」を自らに養ってけるのだろうか。ということが、これからのテーマであると考えています。
その一つの手がかりは、語り〈他者との対話・ダイアローグ〉、だと考えています。私はこの、語り〈ダイアローグ〉をこれからも大事にしていきたいと思います。