「生涯引きこもり」と宣言された私の、超豪華オプション生活

 登校拒否となり、生涯ひきこもりであろうと決めつけられて四半世紀。社会人として生きる記録。#発達障害 #自閉症 #ニート

JR東日本の対応は立派。それでもなお一層のバリアフリーを望む。~電動車椅子「乗車拒否事件」考察~

2021-04-07 21:25:18 | 日記

さすがJR東日本。立派な対応だと思う。

 

まず、コラムニスト伊是名夏子さんに何があったかをまとめたい。

ざっくり要約すると

4月1~2日にご本人、お子さん二人、お友達、ヘルパー〈ご本人は難病の身体障碍者で、電動車椅子ユーザー〉が旅行。当初は沖縄旅行の予定が、コロナにより予定変更。

事前に調べたが目的駅が無人駅であることと階段があることを読み取ることができなかった様子。たしかに「無人駅」という表記はない。しかし階段昇降が必須だと私は読み取った。

乗車しようとした小田原駅で「乗車拒否」とされる事象。

一時間余り押し問答。バリアフリー法や障害者差別解消法を持ち出し、直ちに駅員3.4人集めて何とかするよう主張。通りがかりの通行人からはただのクレーマーというツイートを読んだ。

結局のところ、熱海駅の配慮で熱海駅から駅用含め4名加わり、目的無人駅下車。

ご本人は有名人で、メディアに人脈有。ブログ掲載後、報道相次ぐ。

著名人文化人から賛同の意見、そしてユーチューバーをふくめ圧倒的大衆から「非常識」とたしなめる声。中には障害者差別をあからさまに書き込み植松を賛美する投稿も出現〈竹端先生のツイート通り、一部批判者の性根は植松に近いと私も感じた〉。おとなしい普通の身体障碍者何人かが人の目を気にして外に出られない状態に。

 

〈データ〉

伊是名夏子さん「いろいろな議論により繋がりますように。そして誹謗中傷はやめてください」車いす乗車拒否問題でブログを更新 | mixiニュース

JRで車いすは乗車拒否されました : コラムニスト伊是名夏子ブログ (livedoor.jp)

なぜ彼女は「JRに乗車拒否された」と訴えたのか 波紋ブログの真意、伊是名夏子さんに聞いた: J-CAST ニュース【全文表示】 (j-cast.com)

「JRで車いすは乗車拒否されました」伊是名夏子さん明かす 法律はどうなってる? | ニコニコニュース (nicovideo.jp)

「JRで車いすは乗車拒否」に賛否|BIGLOBEニュース

伊是名氏の言い訳破綻 タクシー会社に聞いた | 令和電子瓦版 (reiwa-kawaraban.com)

JR、車イス利用者を「乗車拒否と認識していない」 無人駅めぐるトラブル「要望に少しでも沿えるよう提案した」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

コラムニストの伊是名夏子さん「JRで車いすユーザー乗車拒否にあいました」 ブログ記事に反響で「乗車拒否」がTwitterトレンドに | ガジェット通信 GetNews

〈4/12追加〉

「乗車を拒否する意図はない」JR東が強調 電動車いす利用者への対応問題:朝日新聞GLOBE+ (asahi.com)

 

私は、この騒動で最もまともな対応をしたのはJR東日本だと思っている。

現場の駅員の意識は低かったが、最後は見事な対応。ご本人たちの粘りが引き出した。かもしれないが、大人の対応。さすがは大企業。

伊是名さんのわがままであることは間違いない。自分にはあのようなことはできない。社会党役職員ということであれば、労働者たるJR東日本社員に労災リスクの高いことを強いたことについて、質問してみたいとも思ったりする。

とはいえ、私もわがままのある人間。移動の自由を享受したい人間。障害の有無にかかわらずアクセス権を保証しようというのがバリアフリー法などの精神。

「こんな真夜中にバナナかよ」で描かれた当事者のように、わがままを通して自由に生きることを、周りと摩擦を起こしながら押し通した先達によって、お年寄りやけが人などにも優しい社会構造に変化していっているのが、我が国の戦後史。

伊是名さんの行為は「仕込み」かもしれないと私は思う。ついていけない感じがするが、「弱者の人権を守るために、強者の人権を侵害してでも」という方々が軋轢を繰り返しながら権利を獲得してきた歴史的事実が思い出される。

それにしても、メディアは伊是名さんのような「強い障害者」が好きなんだな。と思うが、そんな強い人は多くない。多くは周りに気を使いながら、ゴマをすりながら、やってもらっている。入所施設から出ていかない当事者さえいる。

騒動に乗じて、障害者に汚らしい言葉を浴びせる人たち。身体障碍者を侮辱する一部精神障害者たち。植松を賛美する人たち。こういう輩が文化的発言をはるかに上回り、出現している事実がある。彼らは伊是名さんが「誹謗中傷はやめて」といつてもやめない。現象を見ると最高裁判所判決確定でも止めないだろう。しかし本件で刺激され侮辱や人格の誹謗中傷には抗議したほうがいいと思う。

しばらくこの話題にこだわるかもしれない。

「想像力の障害」「障害者最大の敵は障害者」「差別と立場主義」「差別と植松」など、話題は事欠かないかもしれない。