「生涯引きこもり」と宣言された私の、超豪華オプション生活

 登校拒否となり、生涯ひきこもりであろうと決めつけられて四半世紀。社会人として生きる記録。#発達障害 #自閉症 #ニート

発達障害は仕事ができる。四半世紀前からすでにわかっていたこと。

2018-03-17 20:46:25 | バカの壁

杉山登志郎「発達障害の豊かな世界」飛ばし読みで読了。

杉山先生と某県発達障害者支援センター長「ひげの医師」は同じ医局で教育をする側と受ける側だったことが分かった。

発達障害有病率0.1%だった90年代初頭から「発達障害は仕事のできる障害」だったことが、すでに統計的調査で分かっていた。

にもかかわらず、診断バブルで発達障害有病率10%以上ということになっている昨今に至ってもなお、

”吉川:自分は発達障がいの方、特に自閉症スペクトラム障害の方の場合に目標となるのは、実は「家事をするひきこもり」だと思っています。そこが目標で、それ以外はオプションだと考えらています。”(大高ら 2012)という発言で代表される横やりを、全国津々浦々で発達障害にまつわる社会生活での困難に如何に対応するかを真剣に話し合っている場で堂々と述べる「ひげの医師」センター長。

これはもう、発達障害者支援センターセンター長自らが、「発達障害には社会の理解が必要です」の"理解"を社会的に地位があり発達障害を理解することを最も期待されている存在が放棄していると、私は結論付けるしかないと考える。

治療的または療育的介入がそれなりに功を奏することや就労実績が報告されてもなお、今や労働局が障害者枠就労統計でおびただしい成績を公表してもそれらを反映せず、将来を異常に低く見積もる「家事をする引きこもり」が治療の目標である少なからずいる医師・支援者たち。

彼らの言う「エビデンス」とやらは一体、なんなのだろうか。きっと発達障害の人たちが児童精神科医やエンジニア、職人などとして社会各層ですでに花開いている事実は、彼らの仕事にとっては邪魔なのだろう。

「頭かくして尻隠さず」である。不都合なことはわかったとして、せめて私たちの邪魔をしないでもらいたいと思うのだが、彼らは隙あらば私たちの排除に取り掛かる。

今日の矯正関係の講演でも披露されたが、「どうせ彼らの行く場所は刑務所かホームレスと決まっている」という事実に反する決めつけで、熱心に保護に当たる先生の足を引っ張ることに熱意を持つ一部専門家が、何処の分野にも存在する。

自分も思い出すに、私から一度福祉の道を断念させた刺激は、困難事例などでは決してなく、老舗入所施設で私に対する退職勧奨の表向きの理由「虐待的養育をされた人は必ず虐待する」という統計資料を曲解した決めつけであった。それを言い渡した施設長こそ暴力を利用者にふるう人物であった。私は施設長から「ぶん殴れ」と言われても壁を叩いてやったふりをするような、施設側からすれば使えない職員だった。「暴力を振るわない職員」という言質まで退職勧奨面接では施設長から私に発せられたが、それでもこの「被虐待者は必ず虐待側に回る」という信念は揺るがなかった。さらにその施設長は近隣施設での虐待事件では第三者委員会の団長まで勤めた。ブラックジョークもいいところだと感じたものだった。

「発達障害の治療目標は家事をする引きこもり」

「非行少年のいくところは刑務所かホームレス」

「被虐待者は必ず虐待側になる」

いずれも呪いの言葉であり、当事者を社会から排除し、医療福祉の「固定資産」にしようとする言葉でしかない。正直に言って、医療福祉のトップレベルの認識がこれである現実は誠に嘆かわしいが、自分の目の前にいる人を何とかしたいとか、自分の人生を何とかしたいという、今ここの現実課題の解決に、自分の意識を集中させたい。


※参考文献

杉山登志郎 2000 発達障害の豊かな世界 日本評論社


※引用文献

大高ら 2012 発達障がいを持つ青年の社会復帰支援 こころの健康 第47号 愛知県精神保健福祉協会(愛知県東大手庁舎内) p28



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。