先日、週刊金曜日誌上で、茨城県取手市において不法な強制入院が行われたという報道があった。
週刊金曜日 2月7日号
https://www.amazon.co.jp/週刊金曜日-2020年2-7号-雑誌/dp/B083XVYY6Q/ref=sr_1_6?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%80%B1%E5%88%8A%E9%87%91%E6%9B%9C%E6%97%A5+2020&qid=1581844220&sr=8-6
この報道については、弁護団による人権救済要望書がネット公開されている。
https://acppd.org/a/1570
事件の詳細は記事に譲るが、要するに、母子支援施設を利用していた利用者に対して、取手市が拉致し、公文書偽造までして懇意の精神科病院に強制入院させたのである。
取手市福祉当局としては以前から因縁があった当事者に対し、公権力をもって不法に暴虐をなしたのである。母子保護施設なら県から措置を受けて入所しているはずなのに、施設側か阻止に動く間もなく連れ去るという手際の良さである。
週刊金曜日の感想通り、行政職員の癇に障った人間が精神科に強制入院させられるというソルジェニーツィンの小説「収容所列島」の世界そのものである。
さらに、東洋経済誌上で報道された八王子市の事例も見つけた。これまたとんでもない法によらない長期拘束である。
弁護団人権救済申立書
https://acppd.org/a/1997
東洋経済記事
https://toyokeizai.net/articles/-/326880
八王子の方の場合、東洋経済誌上では「一時的保護」の部分は仕方がなかったかもしれないと思ったが、「パーソナリティー障害」などという年金はおろか手帳にもならない「障害」で4年間もの長期拘束はあり得ない。ましてや弁護団申立書によれば、被害者は子供を保護先の児相で死亡させられたこともある。被害者の不摂生の部分と障害の影響もあるが、それにしてもものすごい心配と不安があるのは当然であり、いくら対応の難しいパーソナリティー障害の人相手とは言え、対応が余りにも不適切で、さらに不法に事実上逮捕し、治療はないが懲罰として長期入院させる。外部との通信手段も奪おうとする、という恐るべき事態に震撼する。
取手市と八王子市のケース。いずれも「迷惑貧困市民」に対する収容所列島的な行政当局の対応である。これは当然、氷山の一角。そうなんだ、日本にも政治犯がいるんだと思った。
実際、発達障害関連本を出してる花風社ブログで、岩手県方面福祉団体による強制入院のたくらみと、療育関係者による阻止の様子があげられたことがある。
https://blog.goo.ne.jp/tabby222/e/d33e3625eac6d48def694aff5c9f04ee
毒親と支援者または行政がそれぞれの思惑で、精神科病棟閉鎖区画に収容する必要のないはずである当事者の意思に反して、強制隔離することが現に日本津々浦々で行われていて、その拉致監禁にソーシャルワーカー職が深く参与実行している現実があるのだ。
何というおぞましさ。
特にPSW〈精神保健福祉士・国家資格〉の略称はPoor Slave Workerなのだと私は思う。
日本のソーシャルワーカーは権利擁護だの意思決定支援だのと言うが、それは福祉士会研修や福祉大学公開講座で言わせてみれば「表向きのきれいごと。修辞に過ぎない」のである。
ソーシャルワーカー真実の任務は「所属組織の経済的利益のため貧乏人から金を巻き上げる仕事」「社会防衛のためとして、社会のお荷物を言いくるめて隔離収容管理すること」に他ならないのだ。
残念だが、これが日本の真実である。
警察に歯向かう市民を警察が精神科に拉致監禁。
強制入院させ不正を暴かれないようにした。