私は、相手を信頼していても、医者の言うことを真に受けることをやめ、置かれた立場と得たい利益を考えるようにしたい。
医者は、その時の医者の体調や病院の込み具合で、同じ患者に言う言葉が違う。
医者は、病院の世界しか、直接には知らない。
医者の言うことには重みがある。そしてその文章には法的拘束力さえあるが、真理の言葉ではない。
医者は病気の専門家。特に西洋医学は野戦病院的対応が得意。体調の急変や重篤化には対応できるかもしれないが、病気の再発や予防に、医者はいろいろ言うが、それはいったいどこまで正しいだろうか?
企業実習で体調がやや悪い。気分がすぐれない。こういう兆候は初めてだ。これまで何十社も実習経験してきたが、これまでのものとは全く異なる。
今回の実習は、障害者雇用のもの。そういうのもこれまで経験してきたが、今回のはバリバリの「ザ・障害者枠」。
まともな教育はされず、ひたすらシュレッダー作業。やることなくなればいいに行かなければ放置。採点されている雰囲気さえない。上から言われてただ時間をつぶしている印象。挨拶さえさせてもらっていない。大規模職場で幹部社員から派遣社員、応援社員まで入り乱れ、お互い何者かわからない環境。
もれ伝わる雰囲気からは、私についての興味も沸いているようだが、こちらとしても、挨拶以上の言葉ができない。相手を知らないから。場の状況や彼我の正しい立場が分からないから。
そして漏れ聞く雑談からは、生き馬の目を抜く厳しい企業社会が見えてくる。自分もかつていた世界かもしれないが、営業会社に入るのは締めて。厳しい社会と、大量採用大量離職の現実が見えてくる。
非常事態は起きていないが、少し具合が悪い。自分への障害配慮というよりは障碍者枠はこれ、という実習内容で、やる気が出ない。
就労支援は、体調不良は医者に行けと、いうので主治医に電話したら、苦しければ向精神薬飲め。そんなことで病院に来るな。だった。
あれ、緊急事態あって病院に飛び込み、診断書を書いてもらうとき、
「もっと早く来てくれたら…」とか言ってたよな。
「まえから心配していた。配慮のないところだな」などとも言ってたよな。
電話を切って、先生の言う職場に対する言葉は、何だったのだろうな。と思った。
信頼しているから、強くそう思った。
「事務職にしろ」「配慮の整った職場に行け」などなど、障害者雇用専門家からは現実を知らない人の意見だと言われる始末のご意見を、これまでたんと賜ってきた。
障害者雇用の現実を医者に言って聞かせても、主治医は自分の理想とする障害者雇用にこだわるから、今は資料をそのまま印刷して医者に見せている。これがリアルだと。
そして今回、体調不良が生じたから、重くなる前に医者にかかろうとしたが、不要とされた。
そうか、先生のいう言葉は、自分の体調だけではなく、病院の混み具合や先生の気分などにも大きく左右されるのだ。
もともと医者は文章屋だと思っていた。主治医は文章屋としてすぐれているから変更する予定はない。
が、緊急事態でないことへの精度は低いかもしれない。と、はっきり思った。
精神科医の中には「就労のことは分からない」とはっきり言ってアドバイスさえしない人もいるそうだが、むしろそちらが誠実かもしれない。と思う。
そういえば神田橋先生は、その点も慎重だったような気がする。やはりカリスマはすごいなあ。
ドクターは社会のこと、知らないやもしれません。が、信頼出来るドクターは(極論かもしれませんが)ヘタすれば、こちらの唯一の味方になりますよ。私自身の経験から云っているのです。ある意味、時代的にはよくなった、と云えるでしょう。戦前なんか
「座敷牢にブチ込まれる」と云う有り様でした。島崎藤村の夜明け前でしたか、それが書いてある。涙ナシには読めません。今、現在はそれが精神病院に変わっただけと云う現実がある。そう云う病院にブチ込まれた、経験もしてますよ。今は信頼出来るドクターがいる病院に通院してます。また「政治にも強い」関心もあります。だから日本共産党支持を平成3年から貫いて来た。不破前委員長が来名してみえて私のつたない話し聞き、涙された。創価学会でめちゃくちゃされ、人生棒にふったと云っていい状態だった。まだ、たち直す途上ですよ。