就労移行支援事業所 費用 0~数万円/月〈前年度所得と各自治体制度による〉 効果 利用次第〈相性による〉
就労移行支援に関する当事者情報を立て続けに拝見し、私の体験を語りたくなった。
私は今、就労移行支援を利用している。主治医から障害者雇用で行くことを強く推奨されたからだ。
就労移行支援通所が思いがけず体調管理に寄与している。それは行政が出す資料に基づき入念に各事業所の下調べを行い、めぼしい事業所にはすべて声をかけ現地に行き話を聞き調べ上げ、今現在の自分に適した事業所を選び、適切に利用しているだからだ。
就労移行支援はいろいろカラーがある。事業所が違えば全然やっていることは違う。方針も異なる。
ちなみに私は、
①通所翌日から就職活動できる事業所を選択〈3か月とか半年とか、半年は就活しないで通所してねと営業していても噂によれば一年間は就活を禁止するなどという事業所がままある〉
②自由な事業所を選択〈利用者の個人差が激しいので集団指導ばかりでは苦痛。事務補助職に限定されるのも苦痛なので〉
③就労実績と定着率と回転率を独自に計算して判断。〈いろいろ宣伝してくるが、数字がすべてを語っていると思う。調べれば簡単に分かるうそを宣伝する事業所さえある〉
今まで私は「クローズ」で働くことが多かった。しかし何度も刀折れ矢尽き、の状態を何度も経験した。
クローズで働いて問題なければそれでいいと思う。私の主治医は勧めたりはしないと思う。
年齢的にも中高年は普通に就職難だ。ブラック企業しかないという絶望感がただよい、体調の回復と悪化を繰り返していた。
障害者雇用は、ある当事者が語っていたが、「弱点をさらけ出して助けを求めながら働く働き方」だ。その通り。
有効な配慮はなかなか得られず、かえって場違いな気遣いや敬遠など、不愉快な光景もしばしば耳にする。経験もした。
法的には、企業には「安全配慮義務」がある。さらには「障害者雇用促進法」というのもある。
クローズで入ろうとしても企業から面接で傷病のことを問われれば答えなければならないそうだ〈弁護士談〉。しつこく問われれば結局「オープン」になるのだ。
オープンにすれば、就職させた事業所は、労働者からの申告に基づきそれなりの「合理的配慮」を法的に求められることになるのだ。
ブラックな労働に耐えられると思うのならクローズで入ればいい。自分はかつてそうした。
今の私はもう、長時間残業や休憩なし労働、二週間連続労働とか、とてもできない。病気の辛さもさんざん経験した。
だから、主治医の提案を受け入れ、障害者雇用での就職活動をやってみることにしたのだ。
主治医は求めなかったが、私は就労移行支援を受けることにした。主治医は「あなたはそういうのが必要なレベルではない」というが、一人ではナカポツ〈障害者就業・生活支援センター〉の支援を受けていてもなお、障害者雇用にたどり着けない。という経験をしているから、障害者雇用で就職するには就労移行支援が必要だと、今の私は決断した。
誰かが言っていたが、クローズよりも障害者雇用のほうがはるかにハードルは高いように感じる。何しろ初めから弱点をさらけ出すのだから。だから、障害者雇用の実績があると思った事業所にはすべて出かけて話を聞き、就職活動のパートナーとして利用できそうな事業所を最優先にチョイスした。
5年前は気づきもしなかったが、今の障害者雇用には独特の書類の書き方や面接対策があるようだ。だんだんにいい書類が書けるようになってきているので、そういう意味でも手ごたえを感じてする。
近い将来のことは分からない。やめときゃよかったと思うかもしれないし、結局クローズで入ることになるのかもしれない。現に、業界大手からは年齢や経歴から、そうなるかもしれないと最初から言われ、つまらない訓練に長々突き合わさせる話や、その意味の分からない訓練を受けるために何か月も待機させられる話を事業所からされた。うわさや医療筋からの情報からは、その大手には隠されたメインターゲットがあり、そこから外れた人たちはのらりくらり延々と放置されただ支援費を生むめんどりにされるという話を聞いていたから、選考対象から外した。そして今日も、その手の当事者談を読んだばかりだ。
そして行政情報から割り出した数字からも、就労移行業者の選別癖らしきものの手かが駆りが分析されたことを思い出す。数字は嘘をつかない。行政からの情報公開はしっかり目を通して分析することだと思う。
今の事業者とはいい関係が続く限り利用する。普通のサービス罪を消費するのと同じ感覚で利用する。自由にやれなくなったら、結果が出そうになかったら、離れればいいと思っている。
障害者雇用は優良事業所に就職するチャンスでもある。自分の現状に照らし合わせ、いいようになればと思っている。