星・宙・標石・之波太(しばた)

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幻の「ほうおう座流星群」が出現

2015-01-17 23:16:58 | 
1月15日(木)午後10時~
NHK BS プレミアム コズミックフロントにて
「復活!幻の巨大流星群」が放映されました。
この時間帯は、いつも見ている番組があるので録画していて今日ゆっくり見ました。

NHK HPから

コズミックフロント:宇宙は驚異に満ちている
21世紀に入り、観測技術の進歩によって、これまでの宇宙像を覆す新発見が相次いでいます。
宇宙研究(コズミック)の最前線(フロント)ともいえる世界各地に観測拠点を訪ね、人類が
知りえた最新の宇宙の姿を、観測による鮮烈な実写映像とダイナミックなCGにより描きます。


「復活!幻の巨大流星群」
「58年前に日本人が偶然発見した巨大流星群が再び現れる。」そう予測したのは、国立天文台の
渡部潤一博士らのグループ。渡部博士は自ら観測隊を結成、現地に向かう。
成功すれば、神出鬼没の流星群を高精度で予測できることを証明する画期的な観測となる。
流星群の名前は「ほうおう座流星群」。1956年12月に南極第1次観測隊がインド洋で遭遇
して以来、姿を消した幻の大流星群だ。
観測隊はアフリカ北部のカナリア諸島とアメリカの二手に分かれ、歴史的瞬間に立ち会う。
大流星群は、58年という時を越え、再び天空に降り注ぐのか? 
幻の流星群の秘密と流星群に人生をかけた研究者たちの姿を追う。




中央が佐藤幹哉さん


この流星群については、月刊星ナビ 2014年12月号に特集記事がありました。
~幻の「ほうおう座流星群」ふたたび~
よみがえる フェニックス






「ほうおう座」は、漢字で書くと「鳳凰座」です。日本語標記は漢字を使わないルールです。
鳳凰はフェニックスです。

月刊星ナビ2015年2月号には「よみがえったフェニックス」と題して記事がありました。



また、星ナビには国立天文台の渡部潤一副台長の連載コーナー「三鷹の森」2月号の171回に
「深夜のロックアウト!」でほうおう座流星群の観測旅行記がありました。


ほうおう座流星群の出現予報の研究をしているアマチュア天文研究家 佐藤幹哉さん
ダストトレイル理論で流星の出現予報を分単位で出しています。そして的中させています。

佐藤さんとは、20年前の平成7年5月頃(?)東京都三鷹市の国立天文台の公開天体観察会
終了後、渡部潤一教授の研究室にて懇親会にお誘いをうけました。その時、佐藤さん夫妻も同席
していて、佐藤さんが主宰している、府中天文同好会(FAS)に入会させていただきました。
東京での単身赴任が終了で同好会も退会しました。
以降現在も年賀状のやり取りをしています。

奥さんは、「原智子・リトル」さんで星ナビのブックレビュー(書評)のコーナーを担当しています。
今回は、大西洋上カナリア諸島(スペイン領)のラ・パルマ島で佐藤幹哉・原智子さん夫妻、
渡部潤一国立天文台副台長のほか、
58年前の「1956年12月5日、南インド洋上の第一次南極観測船「宗谷」船上で、中村純二さん
(東京大学名誉教授)ら隊員たちによって目撃された「ほうおう座流星群」。
中村純二さんご夫妻も同行されています。

この番組を見逃した方は、再放送が
1月19日(月)午後11時45分~
NHK BSプレミアムであります。




絹本着色両界曼荼羅図御開帳

2015-01-16 23:23:44 | 之波太:柴田
広報しばた1月号に宮城県指定有形文化財「絹本着色両界曼荼羅図」の御開帳のお知らせがありました。



1月16日(金)午後1時~3時、西船迫の大光院にて行われました。
文化財保護委員として、この機会に見ておかなければと思っていました。

金剛界曼荼羅図(横158cm×縦130cm)


胎蔵界曼荼羅図(横175cm×縦129cm)
大きな曼荼羅図です。
「至徳2年表具」(至徳2年:1385年)と裏書きがあることから室町時代中期のものです。
昭和44年4月18日、宮城県指定有形文化財となっています。

御開帳は、年2回で1月16日と8月16日と決められているという。
8月の御開帳はお盆でもあり、多くの人が来ているという。
今日は、お客さんも少なくゆっくりと見ることが出来ました。
事前に、曼荼羅図、金剛界、胎蔵界などを学習してから望むべきだったと反省しています。
それとも、住職さんの説明の時間があったかは不明ですが。

曼荼羅とは、梵語のmandaraの漢訳で「悟りの境地に達する」との意味です。
仏教の宇宙観を諸仏によって整然と描いた図像画です。
両界曼陀羅は、金剛界・胎蔵界の2つの曼陀羅の総称です。

金剛界曼荼羅は、全体を成身会(じょうしんえ)、三昧耶会(さまやえ)、微細会(みさいえ)、
供養会(くようえ)、四印会、一印会(いちみんえ)、理趣会、降三世会(ごうざんぜえ)、
降三世三昧耶会の九会(くえ)から成る。
中央の成身会に主尊の大日如来を置き、その周囲に阿閃(あしゅく)、宝生(ほうしょう)、
無量寿(むりょうじゅ)、不空成就(ふくうじょうじゅ)の金剛界四仏を配したもので、
全部で412体の仏像が描かれています。

これに対し胎蔵界曼荼羅は、全体を中台八葉院(ちゅうだいはちよういん)、遍知院(へんちいん)、
持明院(じみょういん)、釈迦院、虚空蔵院、文殊院、蘇悉地(そしつじ)院、蓮華部院、
地蔵院、金剛手院、除蓋障(じょがいしょう)院など12に区画し、
中央の中台八葉院に大日如来を据え、
八葉部分に無量寿(むりょうじゅ)、天鼓雷音(てんくらいおん)、宝幢(ほうどう)、
開敷華王(かいふけおう)の四如来と、
観音(かんのん)・弥勒(みろく)・普賢(ふげん)・文殊(もんじゅ)の四菩薩を配したもので、
381体の仏像が描かれています。
 

三角点・太平山・丸森町

2015-01-15 23:35:28 | 標石
今回の三等三角点は、伊具郡丸森町大字大内にあります。

点名:太平山(おおひらやま)
種別:三等三角点
基準点コード:TR35640665601
緯度: 37度52分41.7302秒
経度:140度50分01.9254秒
標高:105.87m
所在地:伊具郡丸森町大字大内字沢田106
備考:明治24年9月に標石が設置されている。
   昭和50年6月更新。
撮影:2014年10月7日

町道から見たところ、赤矢印の民家を目指します

民家の先の山が目指すところ

民家の脇の道を直進します
民家に立ち寄り、三角点の存在等を聞きました
数年前、伐採したので現在は棘のある植物が多く生えていて大変との情報がありました
また、話を聞いている最中この家のお婆ちゃんが車で帰宅しました、90歳を超えているという

民家から100mのところから山に入ります

イノシシの通った道を進みます、赤矢印が目指す山頂です

山頂近くから振り返って見たところ、赤矢印から登り始めました

山頂

三角点周辺   

【三等三角点(太平山)】



●三角点情報
・丸森町の未アップの三角点:17座

・今年に入り、白石市白川地区の三角点を8座踏破、合計14座(総130座)

・「つかピロ」様に標石情報を昨年提供しました。
 精力的に現地調査をしていただいています。
 その成果をブロクにアップしています。
 東日本大震災で被災した標石が多数あります。

船岡白鳥神社どんと祭2015

2015-01-14 22:44:35 | 之波太:柴田
正月飾りを焚きあげる行事・どんと祭が1月14日夜に行われます。

自宅近くにどんと祭の告知がありました
我が家も初詣に行った、白鳥神社に夕方、正月飾りを持って行き、焚いてきました。

今年は、風もなく正月飾りを火に投げ入れることができました

あまり量が多いと火の粉が上がって危険なので神木(?)近くに置いている正月飾りがあります

参拝客が並んでいます。18時半ごろのことです。その後参拝客がもっと多くなります。

問 どんと祭の起原はいつか。

要説 宮城の郷土誌 仙台市民図書館編 昭和55年によると、

答 1月14日の夕方から15 日の朝にかけて、大崎八幡神社の境内で、各戸で取りはずした門松
や注連縄〔しめなわ〕を大勢の市民が持ち寄って焚く行事を、どんと祭といっています。

この行事は昔、松焚祭〔まつたきまつり〕といっていたもので、どんと祭という呼び方は、明治の
半ば以後、ジャーナリズムが関西風にとってつけたのが一般的になったのだといいます。

このことを「仙台の年中行事」(仙台市産業部編。昭和15年刊)では『この松焚祭は〔藩政時代
よりも〕今日の方が遥かに盛大である。

次にドント祭と云う名称は明治以後上方風に付したジャーナリズムの過誤であるらしく、仙台では
昔からマツタキ祭と云って居る』。
そして「松焚祭」の名称は昭和になっても残っていたことが、「仙台」増訂版(小倉 博。昭和28年
刊)の次の記事に見られます。
『松焚祭門松を取去り、夜、大崎八幡神社境内で焚く。どんど祭ともいふ。鈴を振りながら裸参り
する人もある』。「どんと」という呼び名が、もともと東日本にはなかったものであることを、
「年中行事辞典」(西角井正慶編)は次のように裏付けています。
『とんど 主として小正月に行われる火祭の行事。爆竹の音や火勢を形容するどんど・どんどんなど
いうことばの連想により、「とうどやとうど」というはやしことばをなまって、とんど・どんど・
どんど焼きなどと行事の名称とするようになったものであろう……トンドまたドンドと呼んでいる
のは畿内〔きない〕から中国・四国地方が多く、中国地方では近畿に近い諸県でいう。山梨県の一部
でトンドというのは東の一応の境界らしく……』。
また「日本祭礼行事事典」(宮尾しげを編)を調べても、正月の火祭行事を「とんど」と称して
いるのは、主として西日本に限られています。
東日本では仙台にだけ「どんと」の語があるのは、飛び火的にと言うより寧ろ人為的に移入された
ものであることが確実です。
仙台のどんと祭は、大規模な大崎八幡の境内だけでなく、方々の地域的に手近な神社や寺の境内等
でも行われます。
また、東北の他の地方で行われているように、昔ながらに自家の屋敷内で焼くことも稀にはあります。
大崎八幡のどんと祭の起原を明確にする史料は皆無に近いのですが、それぞれ自家で焼いたのが火祭の
原形であり、いつの頃からか防火と社寺繁栄の一策として、共同化・集中化が進められて今日の盛大さ
に至ったもののようであります。
「郷土の伝承」(宮城県教育会編)の中の「封内年中行事」の項で、昔の松焚祭のことについて次の
ように述べています。「正月十四日 この日七五三縄〔しめなわ〕松飾りを取り払ふて之を清浄の処に
集める。……先ず小豆粥を煮て神に捧げ取り外した松飾りに捧げる。それから家内起き揃って眠い眼を
こすりながらも之を食する。終れば松飾りを地の明神などに納める。
仙台では十四日から暁かけて大崎八幡宮に松焚祭を執行され、途も社もうずまるばかりの盛況で……中
にも数百人の裸参りが神鈴を鳴らして雪を踏んで寒風の中を進むのが威勢よく見られる。
之等を暁詣でといふ……』。また、幕末頃の状況を、嘉永2年(1849)刊の「仙台年中行事大意」
(2 世十返舎一九。「奥羽一覧道中膝栗毛」第4篇巻之下の内)は次のように記しています。
『正月十五日 大崎八幡宮。十四日夜より参詣群集す。この日門松を八幡の社内にて焚失〔たきすつ〕るなり』。
昭和に入ってからこの行事が一段と盛んになるさまを、「仙台の方言」(土井八枝。昭和13年刊)は
『どんど祭 正月十四日の夕刻より十五日の暁にかけて仙台市八幡町の大崎八幡神社に行はれる祭礼。
市民らが松飾りの松、床飾りの〆縄等を持参して焚く火は夕方から翌朝迄絶えず炎々と燃上って壮観である。
近年は一層盛大になり数万の人出がある。』と述べています。
一般にこのような火祭の行事も、稲作儀礼である正月行事の一環でありますので、その起原は遥か古代の
農耕の歴史と共に、極めて古いものの一つであります。
その間時代的に、地方的にさまざまの変形を遂げながら今日まで残存しているのです。
勿論民俗行事ですから本来は旧暦によるものでしたが、明治5年12月3日の改暦を境に、他の民俗行事や
祝祭の大部分のものと同様、次第に新暦行事に切替ったのであります。


はやぶさ2 関連

2015-01-13 23:34:15 | 宇宙
本日の朝日新聞2面「いちからわかる」に「はやぶさ2探査の小惑星 だれが名前をつけるの?」でした。

小惑星探査機「はやぶさ2」が目指す小惑星1999JU3の名前はまだ決まっていません。
発見者のアメリカ マサチューセッツ工科大学リンカーン研究所の地球接近小惑星研究チーム
(リニアー)が命名提案権を持っています。
このチームから名前が申請され、IAU(国際天文学連合)が認めたら、正式決定します。
初代「はやぶさ」が行った小惑星「1998SF36」もリニアーチームから命名提案権を
譲りうけて「イトカワ」と命名しています。
今回JAXAでは公募も考えているとの噂もあります。
地球接近型小惑星の命名については、神様を命名するとの国際約束があります。
「イトカワ=糸川英夫さん」は神様かな?
日本の宇宙開発の父とも呼ばれているので、ある意味神様に近い方なのでOKかな。

1999JU3:どんな名前になるか気になります。

★ファン!ファン!JAXA
<「はやぶさ2」航行ステータス>
2015年1月7日14時0分(日本時間) 現在

太陽からの距離 : 1億5,512万km
地球からの距離 : 1,404万km
赤 経 : 73.76度
赤 緯 : -24.49度
航行速度 : 28.7km/s

地球から見た「はやぶさ2」の方向

はみ出し情報
ラブジョイ彗星((C/2014 Q2)が今日1月7日、地球に最接近。
地球との距離およそ7050万kmほどに近づき、明るさは4等級くらいになると予想されています。
しかも見える方向は、オリオン座・リゲルの右斜め上辺り。
そうです。地球から見た「はやぶさ2」の方向と同じ方向です!
今夜は壮大な宇宙に目を向けてみてはいかがでしょう。
もちろん寒さ対策はお忘れなく。

★ 小惑星「はやぶさ2」発見???
Hayabusa2をハワイのパンスターズ・サーベイ望遠鏡が観測。
近地球小惑星と誤認されて報告、新しい小惑星「2014 XX39」として誤登録された。
イオンエンジン噴射開始後この小惑星はケプラー軌道から逸脱するマカフシ天体となる.
2015年1月8日 12:34

•Pseudo-MPEC for Hayabusa 2 軌道要素と位置推算
現在は間違いとわかり削除されたそうです。

Astrometry:
Hayabusa 2 C2014 12 06.40622 04 46 13.607-29 18 03.37 17.7 iL.rwo F51
Hayabusa 2 C2014 12 06.41616 04 46 09.727-29 18 03.91 17.3 iL.rwo F51
Hayabusa 2 C2014 12 06.43602 04 46 01.958-29 17 59.39 19.0 iL.rwo F51
Hayabusa 2 C2014 12 07.45143704 46 44.883-29 14 43.72 t.rwo F51
Hayabusa 2 C2014 12 07.46181304 46 41.802-29 14 37.12 18.1 Rt.rwo F51
Hayabusa 2 C2014 12 07.47219004 46 38.784-29 14 29.12 18.1 Rt.rwo F51

Station data:
(F51) Pan-STARRS 1, Haleakala (N20.70733 W156.25591) US/Hawaii. Observers
N. Primak, A. Schultz, S. Watters, J. Thiel, T. Goggia. Measurer PS1
Science Consortium. 1.8-m Ritchey-Chretien + CCD.
ハワイ・ハレアカラのパンスターズ1にて12月6日~7日、6回観測されています。
17~19等級として観測。


★イオンエンジン、点火成功=機能確認、順調に-はやぶさ2
 昨年12月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」の航行を支える4基のイオンエンジンが、
点火試験に成功したことが8日分かった。4基とも順調に機能したという。
 開発担当者で宇宙航空研究開発機構の西山和孝准教授によると、昨年末に4基のエンジンを1基ずつ、
それぞれ数時間稼働し、いずれも異常なく機能することを確認したという。
今後、複数のイオンエンジンを組み合わせた試験運転を実施し、航行に必要な推力や姿勢制御などが
可能かどうか確認作業を続けるという。
時事ドットコム(2015/01/08-12:06)