蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

コロナ立て直し、キンモクセイなど

2022年09月30日 | 小説
部族民通信から報せ(渡来部):

精神分析ラカンのセミナー解説を連続投稿していた蕃神義男は、晴れて社員となって(期間契約ながら無職よりはマシ)愛知県のミヨシなる市に出稼ぎ中です。コロナ騒動以来、定職(日野市南平の焼き鳥下働き)を失し、首筋のこわばりが重篤化し、かの細首すら回せなくなった。このままでは「北朝鮮になる」の怖れにさいなまれる日々、「輸送機関連の組み立て」求人を見つけ、早速応募した。10月から4ヶ月期間を申し込んだら、「9月から5ヶ月」の採用通知が飛んで来た。オワタ市(群馬)での同業職種の経験が奏功したのだと自己満足したらしい。
5ヶ月に躊躇はしたが「その分余計に貰える」が渡りに舟、9月1日のまだ来のつとに「意気揚々」と新幹線のぞみで出向いたと連絡を受けた。
蕃神は「精神分析と人類学、構造主義の論理の対照」を主題に取り組んでいて、とある作品を読みかけだった。9月一杯かけてなんとか草稿にまでの目論見はあったが、ラインでの仕事を始めたら読書のゆとりもまして筆を取る時間すらひねり出せ無いと気づいたーのメールを受けた。
この会社は工場を一日二交替で稼働させている。24時間を10時間、二部の20時間が実際作業、残る4時間をライン点検と改編に費やす。工員は必ず毎日10時間働く、その分は手取りが良いのだが、結構「しんどい」と蕃神もぼやく。5ヶ月稼いで続く12月間は「デカンショ~」(丹波篠山の労働歌、デカルトカントショペンハウアーの意味もあるとか)で暮らせるとの魂胆を持ち続けるのが、ヘタレない理由だとも。

以上がGooBlogに投稿が減った部族民の事情です。



なお、
元祖部族民、トライブスマンの渡来部須万男はレヴィストロース著 « Pensée Sauvage » 野生の思考の第9章 « Histoire et Dialectique » 歴史と弁証法を再読中です。この章はサルトル批判です、PDFにまとめ10月半ばにYoutubeに投稿する予定です。
(2022年9月30日)



雑記:写真はキンモクセイの花、今年は殊のほか花姿が立派。日野市の丘陵側一帯に甘い香りが漂っています。皆様の地域にも開花と芳香の真っ盛りかと存じます。
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