京都貴船神社相生杉図鐔 加納夏雄
相生杉図鐔 夏雄(花押)
加納夏雄(なつお)は京都を活躍の場としていたが故に、京都の風景を題に得た作品を遺している。写真の鐔は、幽谷山水風景とも思われる図だが、表に描かれている木立を仔細に観察すると、二本の木が太く真直ぐに伸びて接するように成長している様子が描かれていることがわかる。この図を見てすぐさまどこの風景であるのか分かるのであれば、京都に精通していることの証し。
答えは、貴船神社の相生の杉。鉄地に高彫金銀の象嵌で、自然神の存在を暗示する風景を描き出している。これまで主に片切彫平象嵌の手法を紹介してきたが、夏雄の作風には、この種の主題を切り取って再構築するような、構成感覚の鋭い作品が多く、これによって夏雄の匠名が高まったとも言えるであろう。
作品の詳細は『鐔 Tsuba』をご覧いただきたい。
相生杉図鐔 夏雄(花押)
加納夏雄(なつお)は京都を活躍の場としていたが故に、京都の風景を題に得た作品を遺している。写真の鐔は、幽谷山水風景とも思われる図だが、表に描かれている木立を仔細に観察すると、二本の木が太く真直ぐに伸びて接するように成長している様子が描かれていることがわかる。この図を見てすぐさまどこの風景であるのか分かるのであれば、京都に精通していることの証し。
答えは、貴船神社の相生の杉。鉄地に高彫金銀の象嵌で、自然神の存在を暗示する風景を描き出している。これまで主に片切彫平象嵌の手法を紹介してきたが、夏雄の作風には、この種の主題を切り取って再構築するような、構成感覚の鋭い作品が多く、これによって夏雄の匠名が高まったとも言えるであろう。
作品の詳細は『鐔 Tsuba』をご覧いただきたい。