万歳図小柄 常直
万歳図小柄 常直
長常の作風をそのまま継承した、岩本常直(つねなお)の小柄。正月の街を彩る万歳に題を得、正月らしく威勢のよいその掛け合いの様子を片切彫平象嵌の手法で朧銀地に描き表わしている。縦の構図は激しい動きのある人物を描くのに適している。この動きを片切彫の強弱で表わし、かつ又、立体感や奥行きも片切彫で表現する。色金の種類の少なさも驚きだが、片切彫のみで表情を描写する技術は、墨絵のそれを超越すると信じている。
現在、敦賀市立博物館で《一宮長常展》が開催されている。一門の作品も展示されている。長常の技術と感性の広がりを、弟子の作品でも鑑賞されたい。
万歳図小柄 常直
長常の作風をそのまま継承した、岩本常直(つねなお)の小柄。正月の街を彩る万歳に題を得、正月らしく威勢のよいその掛け合いの様子を片切彫平象嵌の手法で朧銀地に描き表わしている。縦の構図は激しい動きのある人物を描くのに適している。この動きを片切彫の強弱で表わし、かつ又、立体感や奥行きも片切彫で表現する。色金の種類の少なさも驚きだが、片切彫のみで表情を描写する技術は、墨絵のそれを超越すると信じている。
現在、敦賀市立博物館で《一宮長常展》が開催されている。一門の作品も展示されている。長常の技術と感性の広がりを、弟子の作品でも鑑賞されたい。