獅子図目貫 (鍔の歴史)
獅子図目貫 無銘 後藤栄乗
最も栄乗らしい作品を挙げろといわれたなら、筆者はまず獅子の図を紹介する。すべてとは言わないが、この写真のような作である。金無垢地を裏面から打ち出して量感豊かな原形を造り、表から鏨強く打ち込んでふっくらとした身体像を浮かび上がらせる。姿態はふっくらとしており、特にこの目貫は四肢も肉感豊か。色合い鮮やかで、桃山時代の風情を鮮明にしている。
六代栄乗は徳乗の嫡子。天正五年の生まれで、文禄三年に家督を継ぐも、豊臣家に仕えていたために徳川の治世になって以降は遠慮して職を離れる。後に御家再興を許されて幕府の御用を勤めることとなる。元和三年に四十一歳の若さで没。
獅子図目貫 無銘 後藤栄乗
最も栄乗らしい作品を挙げろといわれたなら、筆者はまず獅子の図を紹介する。すべてとは言わないが、この写真のような作である。金無垢地を裏面から打ち出して量感豊かな原形を造り、表から鏨強く打ち込んでふっくらとした身体像を浮かび上がらせる。姿態はふっくらとしており、特にこの目貫は四肢も肉感豊か。色合い鮮やかで、桃山時代の風情を鮮明にしている。
六代栄乗は徳乗の嫡子。天正五年の生まれで、文禄三年に家督を継ぐも、豊臣家に仕えていたために徳川の治世になって以降は遠慮して職を離れる。後に御家再興を許されて幕府の御用を勤めることとなる。元和三年に四十一歳の若さで没。