二疋獅子図目貫 (鍔の歴史)
二疋獅子図目貫 無銘後藤栄乗
赤銅地一色の獅子。胴体部分は先に紹介した金無垢地の獅子よりも引き締まった感がある。龍の図と共に後藤を代表する図とされている理由も判る。二疋が阿吽の相で視線を合わせている構成もまた後藤のもの。この構成は以前にも紹介したが、他の動物でも採られている。近くで正確に見るのではなく、遠目に構成を眺めても、巻き毛の尾や張り出した四肢など、古典的な唐草文や巴のような強い動きの中に厳然とした存在感がある。裏行きも鑑賞してほしい。際端を絞ってふっくらとさせていることがよく判る。
二疋獅子図目貫 無銘後藤栄乗
赤銅地一色の獅子。胴体部分は先に紹介した金無垢地の獅子よりも引き締まった感がある。龍の図と共に後藤を代表する図とされている理由も判る。二疋が阿吽の相で視線を合わせている構成もまた後藤のもの。この構成は以前にも紹介したが、他の動物でも採られている。近くで正確に見るのではなく、遠目に構成を眺めても、巻き毛の尾や張り出した四肢など、古典的な唐草文や巴のような強い動きの中に厳然とした存在感がある。裏行きも鑑賞してほしい。際端を絞ってふっくらとさせていることがよく判る。