鍔の歴史 茘枝図目貫 古金工
茘枝図目貫 古金工
赤銅地容彫一色による茘枝(れいし)。茘枝とはこの図からも想像できるかと思うが、苦瓜、ゴーヤーのこと。この苦味は食欲増進にもつながり、栄養素が多いことから、古くは薬とされていた。まさに薬種図。この植物の場合にはなんら問題なく唐草文が下地として採られる。むしろ、真夏の陽を浴びて蔓の伸ばす様子は、まさに唐草の古典に通じる生命感を体現するものとして捉えられよう。上質の赤銅地を容彫にしただけだが、その表情は面白く味わい深い。
茘枝図目貫 古金工
赤銅地容彫一色による茘枝(れいし)。茘枝とはこの図からも想像できるかと思うが、苦瓜、ゴーヤーのこと。この苦味は食欲増進にもつながり、栄養素が多いことから、古くは薬とされていた。まさに薬種図。この植物の場合にはなんら問題なく唐草文が下地として採られる。むしろ、真夏の陽を浴びて蔓の伸ばす様子は、まさに唐草の古典に通じる生命感を体現するものとして捉えられよう。上質の赤銅地を容彫にしただけだが、その表情は面白く味わい深い。