印籠図小柄 古後藤
印籠図小柄 古後藤
印籠も道具。こうして印籠そのものが画題とされているのも珍しい。くっきりとした高彫に色絵、平象嵌。印籠の歴史は明確でない。桃山文化の時代には、遺されている絵画から印籠らしきものが小物入れとして用いられていたようだが、さらに遡ってはよくわかっていない。前に紹介した筒乱が先駆をなすもので、その小型化されたものと考えても良いだろう。名称にあるような印を入れたものではなく、薬などを入れたようだ。こうして古後藤の作品に遺されているのだから、しかも笄直しの小柄だから、かなり古くからあったと考えてよいことになる。
印籠図小柄 古後藤
印籠も道具。こうして印籠そのものが画題とされているのも珍しい。くっきりとした高彫に色絵、平象嵌。印籠の歴史は明確でない。桃山文化の時代には、遺されている絵画から印籠らしきものが小物入れとして用いられていたようだが、さらに遡ってはよくわかっていない。前に紹介した筒乱が先駆をなすもので、その小型化されたものと考えても良いだろう。名称にあるような印を入れたものではなく、薬などを入れたようだ。こうして古後藤の作品に遺されているのだから、しかも笄直しの小柄だから、かなり古くからあったと考えてよいことになる。