「市民プールが一時閉鎖になっから。今のところ7月いっぱいだとや」
朝、担任のエツジがこう言いました。
「なしてや、明日学校終わったら(土曜日でした。3時間授業です)みなして行ぐ約束さぁしていたのっしゃ」ごとう君(クラスいや学年で一番ボリュームのある人でした)が不満そうに言ってます。
「なんだ、ごとうもかや、俺も酔漢とただしとさぁ行ぐことになってたのっしゃ」
(やっぱり登場します)しんどう君も言い出しました。
もうクラス中ブーイングの嵐です。
塩竃市民プールは僕らの通う塩竃第二小学校からは、かなり遠い所にありました。住所は今記憶にありませんが、大きなお寺とお墓のある玉川の山の上だったと思います。周りは本当に山で、その山の崖がプールサイドのふちまで迫っているのでした。
コンクリート製25mと子供の遊ぶような小さなプールの二本立てです。たいしたプールではないのですが、それでも、学校以外にここしかプールのない塩竃市ですから、僕らはよく利用しました。ちなみに、このころ、新浜町に塩竃スイミングセンターがありましたが、すぐなくなってしまいました。(いわゆる つぶれました)夏休み、市の水泳大会がありますが、会場はここです。で、水とかは、あまりきれいではなく、いろいろ出るので(この話の本題です、何が出たのかこれからお話します)行くのを嫌がる友人もおりました。特に女子はね。
「だまって、まんず、話さぁ聞け!」エツジ一括!このあとまでうるさくしていると次に来るのは「バツトウバン」だからね。
「去年、光化学スモッグで水泳大会さぁ中止になったのは、まだ覚えてっぺ。その前の年は大雨で崖くずれで、やっぱし、一時閉鎖になったおんなや。で今年は、」
ここでエツジが口ごもりました。
「先生、早ぐ教えてけさいん」
「わかったからっしゃ。話変わるけんど、俺の嫌いなものって、おめぇら知ってっか?」
「いきなり何言い出すのっしゃ。苺ミルクとへびでねぇすか」
エツジは家庭訪問の話になると、必ず「いいかぜったい苺ミルクはだすなよ」と言いました。そして、へびですが、5年生のとき、学校の裏山を掃除中にしまへびがあらわれ、エツジが血相かえて飛び出したのを、みんな覚えているのでした。
「そうっしゃ、この嫌いなものが市民プールに出たのっしゃ」
「ヘビすか?」誰かが、聞きました。
「んだっちゃ。それもただのへびでねぇど。毒へびっしゃ」
「コブラすか?」またまたしんどう君です。
「丸光(今のビブレ)でねぇど」(よく世界のヘビ展やってたなぁ)
「まむしっしゃ」
「本当にでたのすか?」
「んだべ、閉鎖にするくれぇだおん。学校さ来た通知にはこうあんのっしゃ」
「先週、一小の児童が、こどもプールで、泳いでいるヘビがいたのを監視員に教えたんだとや、ほして、監視員がみたら、まむしだったらしくて、しかも3匹もいたんだと。その時プールに入っていた奴ら全員上がらして、捕まえようとしたらしんだけど、2匹はにげたんだとや。へびって暑くなっと水さぁ入りたがっからや。さいわい噛まれたのはいなかったんだとや。平日の夕方だから、あんまし入ってたのもいねぇがったしな」
みんな、まさか まむし とは思わなかったようでした。当然酔漢もです。あっけにとられました。
「そう言えば、俺のにいちゃん、市民プールのプールサイドで、かなげちょば見たって言ってたべ」
そうです、酔漢はカエルがプールサイドにいたのを見たことがあります。それも、でかいヒキガエルです。
結局、8月に入るまで、プールは閉鎖でした。そして昨年光化学スモッグで中止になった市の水泳大会は無事行なわれました。(当ブログ 光化学スモッグ第1号? を参照してください)酔漢は50mバタフライに出場しましたが、飛び込む直前に目の前をあめんぼが横切っていきました。その年、何度か利用しましたが、「救護所にはまむしの血清注射が用意されている」ともっぱら噂でした。(その後噛まれたとか聞かないから使われた事なかったんだろうなぁ)
本当にワイルドな?市民プールでした。
神奈川県藤沢市に住んでいます。八部(はっぺ)、秋葉台、石名坂、と酔漢が知っているだけで市立のプールが3箇所あります。また、県立辻堂海浜公園にも大きなプールがあります。ここはウォータースライダーが2機あります。そして市民プールにはジャグジーやサウナとか、どの施設にもあります。ここに住んでいる子供達は本当に恵まれているなぁとつくづく思います。
「とうちゃん。今日学校のプール掃除だった」
「プール開き近いね」
(風呂場にて)
夏はもうすぐですね
朝、担任のエツジがこう言いました。
「なしてや、明日学校終わったら(土曜日でした。3時間授業です)みなして行ぐ約束さぁしていたのっしゃ」ごとう君(クラスいや学年で一番ボリュームのある人でした)が不満そうに言ってます。
「なんだ、ごとうもかや、俺も酔漢とただしとさぁ行ぐことになってたのっしゃ」
(やっぱり登場します)しんどう君も言い出しました。
もうクラス中ブーイングの嵐です。
塩竃市民プールは僕らの通う塩竃第二小学校からは、かなり遠い所にありました。住所は今記憶にありませんが、大きなお寺とお墓のある玉川の山の上だったと思います。周りは本当に山で、その山の崖がプールサイドのふちまで迫っているのでした。
コンクリート製25mと子供の遊ぶような小さなプールの二本立てです。たいしたプールではないのですが、それでも、学校以外にここしかプールのない塩竃市ですから、僕らはよく利用しました。ちなみに、このころ、新浜町に塩竃スイミングセンターがありましたが、すぐなくなってしまいました。(いわゆる つぶれました)夏休み、市の水泳大会がありますが、会場はここです。で、水とかは、あまりきれいではなく、いろいろ出るので(この話の本題です、何が出たのかこれからお話します)行くのを嫌がる友人もおりました。特に女子はね。
「だまって、まんず、話さぁ聞け!」エツジ一括!このあとまでうるさくしていると次に来るのは「バツトウバン」だからね。
「去年、光化学スモッグで水泳大会さぁ中止になったのは、まだ覚えてっぺ。その前の年は大雨で崖くずれで、やっぱし、一時閉鎖になったおんなや。で今年は、」
ここでエツジが口ごもりました。
「先生、早ぐ教えてけさいん」
「わかったからっしゃ。話変わるけんど、俺の嫌いなものって、おめぇら知ってっか?」
「いきなり何言い出すのっしゃ。苺ミルクとへびでねぇすか」
エツジは家庭訪問の話になると、必ず「いいかぜったい苺ミルクはだすなよ」と言いました。そして、へびですが、5年生のとき、学校の裏山を掃除中にしまへびがあらわれ、エツジが血相かえて飛び出したのを、みんな覚えているのでした。
「そうっしゃ、この嫌いなものが市民プールに出たのっしゃ」
「ヘビすか?」誰かが、聞きました。
「んだっちゃ。それもただのへびでねぇど。毒へびっしゃ」
「コブラすか?」またまたしんどう君です。
「丸光(今のビブレ)でねぇど」(よく世界のヘビ展やってたなぁ)
「まむしっしゃ」
「本当にでたのすか?」
「んだべ、閉鎖にするくれぇだおん。学校さ来た通知にはこうあんのっしゃ」
「先週、一小の児童が、こどもプールで、泳いでいるヘビがいたのを監視員に教えたんだとや、ほして、監視員がみたら、まむしだったらしくて、しかも3匹もいたんだと。その時プールに入っていた奴ら全員上がらして、捕まえようとしたらしんだけど、2匹はにげたんだとや。へびって暑くなっと水さぁ入りたがっからや。さいわい噛まれたのはいなかったんだとや。平日の夕方だから、あんまし入ってたのもいねぇがったしな」
みんな、まさか まむし とは思わなかったようでした。当然酔漢もです。あっけにとられました。
「そう言えば、俺のにいちゃん、市民プールのプールサイドで、かなげちょば見たって言ってたべ」
そうです、酔漢はカエルがプールサイドにいたのを見たことがあります。それも、でかいヒキガエルです。
結局、8月に入るまで、プールは閉鎖でした。そして昨年光化学スモッグで中止になった市の水泳大会は無事行なわれました。(当ブログ 光化学スモッグ第1号? を参照してください)酔漢は50mバタフライに出場しましたが、飛び込む直前に目の前をあめんぼが横切っていきました。その年、何度か利用しましたが、「救護所にはまむしの血清注射が用意されている」ともっぱら噂でした。(その後噛まれたとか聞かないから使われた事なかったんだろうなぁ)
本当にワイルドな?市民プールでした。
神奈川県藤沢市に住んでいます。八部(はっぺ)、秋葉台、石名坂、と酔漢が知っているだけで市立のプールが3箇所あります。また、県立辻堂海浜公園にも大きなプールがあります。ここはウォータースライダーが2機あります。そして市民プールにはジャグジーやサウナとか、どの施設にもあります。ここに住んでいる子供達は本当に恵まれているなぁとつくづく思います。
「とうちゃん。今日学校のプール掃除だった」
「プール開き近いね」
(風呂場にて)
夏はもうすぐですね
私も小学校の頃、水泳の大会出てました。これでも校内では男子を抜いて1番です。
しかし、バタフライだけは出来ないんですよね。