酔漢のくだまき

半落語的エッセイ未満。
難しい事は抜き。
単に「くだまき」なのでございます。

接点 ふたりの科学者。それから・・・今村明恒 補足です

2012-04-19 07:36:22 | 東日本大震災
本日の朝刊の一面「首都圏地震想定被害」
昨日、語りました「今村明恒」の言わんとしておるところを具現化したようなハザードマップでした。
今村は「地震は起こる。だが、被害を最小限度まで抑えることは可能」と言いたいがために、あのような論説を掲載させたのでした。
今朝の朝刊の中身です。
このくだまきでは、「地震の被害想定」を語るものではありません。
これは、寺田の言葉を借りながら、もう少し先に語ろうかと考えております。
本日は、今村、大森も当時の調査、知識からは解り得なかった事を整理したいと思います。

今村は「安政地震から50年周期で東京に地震が発生する」とのことから、明治38年に「関東大地震」を予想(予測?予知?)しております。
しかしながら、大森はこれを否定しております。
単純に起こりうる地震は、同じような地域かもしれませんが、震源、そしてその形態が違っているわけです。

今回の新聞発表では、地震を4つの区分で分けられております。
東京湾北部地震。多摩直下地震。新たに付け加えられたのが、海溝型の関東地震、活断層発生型の立川断層帯地震です。
過去の地震をそれにしたがって分類致しますれば。
1855年の江戸安政大地震は、現在では、「比較的浅いところで発生した直下型の地震」との見方が大勢です。
1923年の関東大地震(関東大震災)では、駿河湾を震源域とする海溝型の地震です。
安政大地震と関東大震災の地震は全く種を異にしているメカニズムだと言えます。

前回「くだまき」で今村は「安政地震」から逆算して関東地震を予測。と、致しました。これは、今村の記録からのものです。
そのメカニズムは、全く異なるわけです。
しかし、メカニズムが違っていたとしても、関東に地震が来た。その事実には変わりありません。

昨日の「くだまき」の補足として、上記を付け加えさせて頂きます。

それにいたしましても・・・・
被害想定が大きい。
新聞を読み、自身で出来うる事を整理しなくてはならない。
こう考えました。




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