酔漢のくだまき

半落語的エッセイ未満。
難しい事は抜き。
単に「くだまき」なのでございます。

「WHISKY」or「WHISKEY」

2008-04-26 09:58:20 | スコッチウィスキーの話
ハリーポッターを読んでおりますと、ウィスキーやらビールやら出てまいります。
「ハリーポッターと炎のゴブレット」では、フランス魔法学校の馬が「シングルモルトしか、飲みませーん」という件がございます。
イギリスで産まれたお話ですから、「シングルモルト」が出てきても不思議ではありませんが、子供向け?のお話ですので「なして?」と思うのです。それだけ、イギリスの家庭には「シングルモルト」が浸透しているということなのでしょうか。
息子がやはり読んでおりまして「父ちゃん、『シングルモルト』ってなんだ?」と聞いてきました。
「なんだと思う?」
「栄養ドリンクかサプリメントだと思うんだけど」
まてよ、そりゃ「シングロモントだべ」

アイルランドが「ウィスキー発祥の地」です。スコットランドではありません。
サッカー同様、ここでも論戦の火花が散ることにはなるのですが、なにしろ「言葉まで、同じ言い方はまかりならん」ということにまでなっております。
「鍵があるか」「鍵がないか」で決まるのです。何故でしょうか?
クイズブログじゃないんだけどなぁーーー。まぁひとつ。
アイルランドでは「WHISKEY」
スコットランドでは「WHISKY」
です。アイルランドにはしっかり「鍵がかかっておる」のでございました。
アメリカ・日本は「E」の入らない綴りです。
サッカーとウィスキーは、イギリスを分けてそれぞれ強い「こだわり」があるようです。
そのアイリッシュですが、「ギネスビール」の方が世界的に有名です。アイルランド名物「スタウト」と呼ばれます「黒ビール」です。キリンが「一番搾りスタウト」をキリン横浜工場のみ生産いたしておりますが、注文が殺到しますと、度々品切れを起こします。(ご迷惑おかけいたします)
最近、黒ビールの旨さがようやく浸透してまいりましたか。とも思うのです。
1759年、アーサーギネスがポーターと呼ばれる地ビールを改良したのが始まりと言われております。ギネスビールはたまに飲みたくなる味ですよね。
さて、アイリッシュとスコッチの大きな違いは2つほどございます。
1つ目は蒸留の回数。
アイリッシュは蒸留を三回行います。蒸留を3回もやれば、当然アルコール度数は増します。平均85度にもなります。ですから、グレーンをブレンドします。
あのーー85度のシングルモルトって飲めるのでしょうか・・・・
2つ目は基本的にピートを使わないこと
ピート香りがないのも特徴です(ただし、クーリー蒸留所では「アイリッシュも昔は使っていた」ということで、ピートを使用しております)
では、ご紹介いたしましょう。
「ブッシュミルズ40度」は世界最古とされる蒸留所で蒸留されております。ブッシュミルズ町で1608年に創業と言われております。なんでも「林の中にある水車小屋」という意味だそうです。
酔漢、呑みましたが、さっぱり感というかクールというか、いわゆる「飲み応えは爽やか」という印象がございます。ですが、この蒸留所のシングルモルト「ブッシュミルズ・シングルモルト10年」は飲んだことがございません。話の話。このブッシュミルズをニートで呑むとき、チェイサーを先にご紹介いたしました「ギネスビール」にするのが、本当のアイリッシュ風だとか。
「ウィスキーを呑みながら、ビールを飲む」訳です。これは、酔うよなぁぁぁ。
もしかしたら「ビールをチェイサーにするために味付けした?」のかもしれないよなぁ。
「カマネラ」は、1987年創業ですから、(酔漢が仙台「唯梨庵」で飲んだくれておりました頃ですね)比較的新しい蒸留所「クーリー蒸留所」で作られております。
このウィスキーは他のアイリッシュとは違ってピートを使って香りをつけております。「アイリッシュを世界的なお酒にしよう!」と言う事で作られたわけですが。
「何もアイリッシュでスコッチを作らなくてもいいんでねぇ」と思うわけです。
「アイリッシュを知っているファン」からは歓迎されないかも知れませんが、これを飲んだ友人の感想ですが「下手なスコッチよりはるかに旨い」となるわけです
(ここで、一言→彼が言っておりますのは、「アイラ、アイラ、したスコッチ」のことでございます、丹治氏怒るなかれ・・・)
以上、酔漢が飲みました「アイリッシュ」を意識したウィスキーでございます。
他にも、世界最大級のポットスチルを要する「ミドルトン蒸留所」から「タラモアデユー」であるとか同じ蒸留所の「ジェムソン」。先の「クーリー蒸留所」からは「ターコネル」「ミラーズ」などが出されております。
たまには「WHISKEY」を味わってみるのもいかがと思いまして、紹介いたしました。

仙台がウィスキー文化という事は以前、お話をいたしました。一般家庭での消費量も宮城県がダントツの第一位。家々にウィスキーがあるわけです。本当に珍しくなかったもんなぁ。さて、ウィスキーをどれだけ呑んでおるかという質問を、会社の友人といたします。
「酔漢の家はどうだった?」
「おらいん家か?親父がのんべぇだったからっしゃ」
「何でもいいわけ?」
「一番好きなのはウィスキーっしゃ」
「どの位呑むの?」
「サントリー角瓶をケースで買って、そうだなぁ3日で1本あけるペース。お客さんでもきたら、その日に一本半は空ける」
「・・・・・・・・・・・・・・」
酔漢、少年時代、これが普通の大人のペースだと思っておりました。
偉大な?父を持ってしまいました。
その父の呑み方ですが、基本は水割りです。
「コークハイ」とかは、たまにやっておりました。
妹の紹介で(これまた「なしてだべ?」)
「メルシャンバンテッドモルト『軽井沢12年』を愛飲しておりました。
(バンテッドモルト→いくつかの蒸留所のモルトをブレンドしたもの)
酔漢のウィスキー好きは、最近の事ではないのかもしれません。
親父殿に感謝でございます。
(「ローヤルサリュート」はまだ健在かなぁ。少し心配・・)
電車車内吊広告のひとこま「長年にわたる長期熟成の末に産まれた芳醇な香りとコクの旨さ・・・」
「おやっ?ウィスキーの広告かや?」
否、焼酎のコマーシャルでした。(誤解なさらないで下さい、酔漢乙焼酎は呑みます故嫌いではありません。認めております)
「長期熟成ならウィスキーだっちゃ。焼酎ば長い間(ウィスキーレベル)寝かせても
旨くはならねぇべさ」とふと思ってしまった酔漢でございます。

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6 コメント

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広いなあ~ (ひげ親爺)
2008-04-29 13:16:56
ウィスキーの世界、チェイサーにビール!?俺だったらひっくり返ってるか、噴水か?
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確かにそうでした。 (すず)
2008-04-29 14:05:52
>宮城県人のウィスキー好き

 思い返してみたら、亡くなった祖父はウィスキーしか飲みませんでした。お祝いの席での乾杯などではビールを飲んでいましたが、家では一切飲みませんでした。晩年、糖尿病が悪くなってからも、ウィスキーをファンタグレープで割って飲んでいました(笑)父も叔父も”ザル”で、親戚が揃った日などは、確かに2本は空いていましたね。

 私はスコッチやウィスキーを飲まないので、さっぱり銘柄を知らないのですが、「ラフロイグ」だけは友人(女性)が愛飲していて、名前を知っています。彼女は1×才から酒豪でした・・・(25年以上前の話なので時効にして下さい!)
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ウイスキー好きです (六花)
2008-04-29 16:26:21
ウイスキー・洋酒解説すごく勉強になります。夫も好きで毎日晩酌してますが殆ど角かニッカモルトクラブ時々オールドくらいなので、たまにいいお酒買ってあげようかなと…私も昔飲みやすいからスコッチのバランタインが好きなんて言ってましたが、ピートも蒸留所もシングルモルトのことも何にも知らなくて今回初めて色々知りました(^_^;) 行ったことなかったのでGWにニッカ工場行ってみようかと思ってます♪
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ひげ親父様コメント御礼 (酔漢です)
2008-04-29 21:13:29
「先にウィスキーありき!」です。
ブッシュミルズ蒸留所が1608年。
アーサーギネスがダブリンで創業したのが1759年。
あながち、「ブッシュミルズ」を呑む為の「スタウト・ギネスビール」って、ありがちだと考えました。
で、アイルランドにいた友人の話です。
「ウィスキー呑みながら黒ビールも呑むんだぁ」と言っておりました。
アイリッシュおそるべし!
「そんなことしてるとトロールが暴れるぞぉ」
(トロール→アイルランド伝説の巨人。ハリーポッター賢者の石にご登場!)
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すず様へ コメント御礼 (酔漢)
2008-04-29 21:25:11
「ラフロイグ」の香りは本当に独特です。あれは、蒸留所があります土地のピートの香りです。この土地には大量のコケがありまして、それが「ヨード」の香りとなっております。また熟成時にバーボン樽を使っております故に、また複雑が味となります。
女性で「ラフロイグ」を愛飲されていらっしゃるご友人。凄いです。このウィスキーが味の基準でしたら、大抵のスコッチはいけます。
1988年国際ワイン&スピリッツ賞受賞
イギリス王室からシングルモルトで初めて「プリンスオブウェールズ」御用達の許可。
酔漢も、はまりました一人です。
すず様も是非、お試し下さい。
お味は・・・ご感想を是非お聞かせ下さい・・ネ
(気の抜けたコーラにヨードチンキをたらしたような・・)
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六花様へ コメント御礼 (酔漢です)
2008-04-29 21:37:43
「ニッカ・シングルモルト・宮城峡」が、今年3月にデビューしたお話はいたしました。酔漢「どうして、もっと前に出てなかったのかなぁ」と思いました。
余市より生産能力が小さいから?だとは思いますが、あのフルーティーな香りは「宮城峡」独特のものです。
「女性的な味」とも思うのです。
でも、蒸留所で呑むシングルモルトは、もう少し、深みがあったような気がしております。
今はどうでしょうか。もう15年前の話ですので・・。
きれいな蒸留所です。新川川と広瀬川とが合流しているロケーションです。新緑の香りと共に。
いきたぁぁい!是非ブログでご紹介下さいネ。
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