文教大学人間科学部臨床心理学科 布柴靖枝教授の「家族療法の理論と実際」のセミナーを
受講しました。
家族療法で特徴的なことは
*家族を「クライエント」とみなす
*家族の中で問題を抱えている人のことを「IP(アイピー)」と呼ぶ
identified patient
*IPの心の問題は、家族システムが機能不全を起こしている信号と捉える
*犯人捜しをしない
・家族を責めない姿勢
・家族と協働して問題解決を図ろうとする姿勢
*家族を見立てること
・何が問題、症状を維持させているか?
・問題解決のためにできる小さな変化をおこすためには何が出来るか?
よく使われる技法としては
①ジェノグラム(多世代学派): 3世代以上の家系図を作成し当該家族の
家族神話(意識的、無意識的に世代伝達され、個人の価値観、感情を
規制し、独自の世界観を形成している家族の物語)を探る
②リフレーミング(ミニューチン): 言い換えにより現象に対する見方を変化させる技法
例 頑固→信念がある
その他
③スケーリングクエスチョン(SFA)
④コーピンングクエスチョン(SFA)
⑤例外探しと Do differennt (SFA)
⑥問題の外在化、物語の書き換え(ナラティブ)
等の技法が多用されています
家族療法は以上のように多くの心理療法を活用した統合的もしくは折衷的療法
であるといえましょう
048-974-8811が大学の代表です。
なお明日:1月10日(水)は10時40分から会議があるので、その前ならいらっしゃるでしょう。