みなさん こんにちは
国際ジャーナリストでNGO「イラクの子どもを救う会 」代表の西谷文和さんのアフガニスタン取材報告会が、昨日10月10日に西淀川区民会館でありました。タリバンがアフガニスタンの政権を奪取してちょうど1年目の今年8月中旬に現地を訪ねたレポートです。同国を13回も訪ねている西谷さんは「今が一番困窮し、危ない状況だ 」と。タリバン前よりも生活のレベルが下がり、緊急支援が必要なアフガニスタンの様子が伝わってきました。
西谷さんは8月10日から20日にわたってアフガニスタンに滞在。首都カブールと、故・中村哲医師が灌漑した同国東部のクメール川流域を訪問。中村医師が亡くなったジャララバードの街で中村医師の死を現地の人に問うと、「兄弟が殺されても悲しいが、それ以上に悲しい」など、亡くなって3年たつ今も敬慕されている様子が分かります。
その街で暮らす女10人男1人計11人の子供を持つ50代の男性は「タリバン政権に戻った後、仕事も無くなり8歳の子供を2万マクガニー(約300ドル)で村のお金持ちに売った。それしか方法がなかった。この状態が続くとまた売るかもしれない」。
同会ではこの12月に、現地の通訳にお金を送り冬場を乗り切るための毛布などを配る予定で、寄付を募っています。
銀行振込
三井住友銀行 吹田支店 普通口座番号 3712329
口座名義:イラクノコドモヲスクウカイ ニシタニ フミカズ
郵便振込
口座番号:00970-5-222501
口座名義:イラクノコドモヲスクウカイ
あわせて同会のホームページもご覧ください。現地の様子が詳しくわかります。
以下のような報告もありました。
・アフガニスタンでは世界のケシの9割が生産されていて、麻薬の元になっている。小麦を育てるよりケシを育てる方が金になるので栽培している。軍閥の資金源になっている。
・中村医師を襲った犯人らは隣国の方向に逃げた。隣国が中村医師殺害に関わったとの推測も成り立つ。
・4か月前にも学校で自爆テロが起きた。少数民族が標的になった。
・女性が外で働けなくなっている。学校も12歳までしか行けない。タリバンの穏健派の中には女性の教育を認めようとする人たちもいて、女性への教育も復活するかもしれない。
・女性が働けないので、困窮する家庭が出てきている。
・お金持ちや技術者が海外に逃げて仕事が無くなった。
・アメリカがアフガニスタンの海外資産を凍結していて、それも経済破綻の原因になっている。但し、一部凍結を解除するそうなので、少しは援助が届くかもしれない。
・これほどの困窮が続くと、この冬にどこかで蜂起が起きるかもしれない。
・国際社会も、アフガニスタンへの支援をようやく増やしだしている。
女性への差別について、筋違いなのでしょうが、西谷さんに「中村医師はそのことをどう考え、どう行動していたのか」と尋ねました。
「中村さんは学校も作ったが、そこに来る子供らはほとんどが男の子。中村さんはヒューマニストだから女性のことは考えていただろうが、そこに切り込んでいったりはしていなかった。郷に入っては郷に従えだったのだろう」
ペシャワール会から届く会報でも、中村さんは、東洋や西洋の考えを第一にするのではなく、アフガニスタンのやり方にも敬意を払うべきだというようなことをよく書かれていました。何が正しいのか。はたまたこちらが正しいと思うことをどのように伝えていくか。本当に難しい。
会場で金ホンソンさんとお会いしました。また毎日新聞時代の同僚Kさんが自らの持ち場を越えて取材に来ていました。
写真は西谷さん。
これから先は宣伝です。
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