みなさん こんにちは
山本博之50回忌、山本眞義23回忌追善能が10月8日に、大阪市の大槻能楽堂で開かれました。高校時代の同級生の山本能楽堂の山本章弘君の祖父が博之氏で、父が眞義氏。そんな加減で観に行きました。
本格的に能を観るのは2回目です。それこそ前回もお二人の追善能でした。もう10年以上前です。能の演目は清経と恋重荷。「清経」は平家に追い詰められ海に身を投じ自害した平清経が妻の夢の中に現れます。二人は咎め合いますが、念仏の力によって清経は成仏します。
恋重荷は若き女御に菊の世話役の老人が恋をします。老人はその女御に翻弄されながら死んでしまいます。怨霊となって再び女御の元に現れ、女御を責め立てます。しかし最後は供養してくれるなら守護神になると言って消えていきます。その老人を山本君が演じました。
現世では、菊の世話役と女御との大きな身分の差。はたまた老人と輝く若き女性。老人は暗い衣装に老いぼれた足取りで登場します。きらびやかな女御とは対照的です。それが怨霊となって現れると、金無垢の衣装に変わり堂々と床を踏み動作も機敏に。女御との立場が逆転、主人のようなふるまいです。この変わりようが妙です。太鼓に笛、掛け声がその変化を際立たせます。能の魅力に少し触れた気がしました。
世阿弥 以来、600年以上続く能。当時の観衆は、どのように楽しんだのか。どうしてこれほど長く続いてきたのか。これからも続くのか。言葉が分からず外国のオペラを聞いているような気分にもなったりして、現代語で演じたらどのようになるのか。ふっといろんなことを想像しました。
演じるシテ、ワキだけでなく囃子方というのでしょうか、笛、小鼓、大鼓、太鼓の方々の役割の大切さも初めて感じました。そしてみなさんが相当な修業に励んでいらっしゃるだろう姿を思い浮かべました。
それにしても観世宗家の観世清和、その跡取りの観世三郎太、人間国宝野村万作、野村萬斎、野村裕基の三代にわたる狂言師と、豪華な出演者。大阪で一度にこれだけ揃うことはめったにないんじゃないでしょうか。
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