えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

やっと書けた

2022年10月18日 14時46分18秒 | コリア
 みなさん こんにちは

 先ほどアップした「僑文社・ケイビーエス株式会社の歩みから」(石川亮太著)への2度にわたる感想。高さんの妻林芳子(イム・パンジャ)さんから論文をいただき、早くに読み終えたのに、その感想をずっと書けませんでした。何度も読み返し、高さんとの関わりを振り返り、私の人生をも振り返って、やっとこさ書けました。それでも1と2に感想を分ける手法です。

 高さんの希望を叶える。私の使命と思っています。

 これから先は宣伝です。
 造花のことなら、大阪で100年の歴史を誇る造花輸入問屋の(有)ニューホンコン造花へ。卸専門です。装飾造花、ギフト造花から菊、百合、樒(シキビ、しきみ)、榊(サカキ)など仏花、神様用造花まで扱っています。
 (有)ニューホンコン造花  
 〒581-0845 八尾市上之島町北5-32-2
 TEL 072-923-5587 FAX 072-996-4187  
 ホームページ http://nhkf.jp  E-mail info@nhkf.jp
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「僑文社・ケイビーエス株式会社の歩みから(1)」を読んで2

2022年10月18日 09時01分00秒 | コリア
みなさん こんにちは

 「1960年~70年代の大阪における在日コリアン印刷業 ー僑文社・ケイビーエス株式会社の歩みから(1)ー」(石川亮太著)感想の続きです。

 「またもや障害物が前をふさいだ」 
 高さんが嘆きます。まだ僑文社だった1972年に「南北朝鮮の平和的な統一」を目指す韓国系団体から機関紙の印刷を請け負います。同社だけでは写植をまかなえず、一部を同業他社に頼みます。しかし朝鮮系のその会社は、政治的な立場の違いから警戒し当初、その依頼を断ります。それを嘆いたのです。南北朝鮮が分断され対立しているから、同じ民族同士なのに仕事の協力さえできない。「南北分断」という障害物が前途をふさいだ。

 その南北分断に日本の責任を感じている私は、ずいぶん以前高さんに、「朝鮮半島の南北分断に責任のある日本、日本人にできることはありますか」と尋ねました。高さんは「もう遅すぎる」と一言。私と高さんの会話はそれで終わりました。
 こんな話もされました。
 「植民地支配をして敗戦した日本が分断されずに、勝利した朝鮮がどうして分断されるんだ」
 この二つの言葉は今も私の胸の中にとげのように突き刺さっています。
 
 「障害物が前をふさいだ」時に、その一因となった日本へのくやしさ憤り、腹立たしさをも、高さんは深く持ったに違いありません。その高さんがケイビーエスの社是にしたのが「韓日両国民の相互理解と親善」であり、私たちの前でいつも唱えたのは「戦争は絶対にダメだ」です。

 高さんが、私に日本への、日本人への苛立ちを見せたのはこの二回だけですが、胸の中に抱き続けていたのは違いないでしょう。その苛立ちを抑え殺してまで「韓日両国民の相互理解と親善」、「戦争は絶対にダメだ」と唱え続けた高さんの意志を、私は継いでいきたい。時折ズキズキとするとげを胸に抱きながら。

 1960年~70年代の大阪における在日コリアン印刷業 
 ー僑文社・ケイビーエス株式会社の歩みから(1)ー
 立命館経営学(立命館大学経営学会)第61巻第2号
 石川亮太立命館大学教授著

 今年で高さんが亡くなられて10年を迎えます。それに合わせて、来年3月4日(土)お昼、生野区民センターで集会を持つ予定です。ぜひ予定を開けておいてください。。詳細はおいおいお知らせします。
 本、集会に関心のある方は遠慮なく司元にご連絡ください。

 感想1はお手数ですがこちらをご覧ください、

 これから先は宣伝です。
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 (有)ニューホンコン造花 
 〒581-0845 八尾市上之島町北5-32-2
 TEL 072-923-5587 FAX 072-996-4187  
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「僑文社・ケイビーエス株式会社の歩みから(1)」を読んで1

2022年10月18日 09時00分00秒 | コリア
 みなさん こんにちは

 大阪商工会議所異業種交流会フォーラム・アイで親しくお付き合いいただいた経営の大先輩故高仁鳳さんが営んでいた多言語印刷・ケイビーエス社(生野区勝山北2丁目 )とその前身の僑文社の歴史を紐解く「1960年~70年代の大阪における在日コリアン印刷業 ー僑文社・ケイビーエス株式会社の歩みから(1)ー」(石川亮太著)を読みました。

 高仁鳳さんと初めてお会いしたのは大阪商工会議所生野支部(当時)異業種交流会フォーラム・アイが設立された1996年ごろです。本稿はそれ以前の話です。日本の高度成長期と軌を一にして僑文社・ケイビーエス社も成長、発展していきます。その渦中、雇用、資金繰り、はたまた南北分断による他社との軋轢、日本の中での在日韓国系企業としての活動の困難さ、多くの問題を抱えての経営です。それらを設立時に高さん自らが作った社是「「在日韓国人の民族意識の高揚と文化の向上」「韓日両国民の相互理解と親善」の強い意志。はたまた「主の命令」とまでの決意で乗り越えていきます。

 フォーラム・アイでの親交を通じ、時折高さんからケイビーエス社の成り立ちをお聞きしたことがあります。僑文社を引き受け、さらにケイビーエス社に発展させていった経緯です。そこでは日本語と韓国語が同時にできる電算写植機の導入が発展への飛躍となったとよく話されていました。それは韓国に先んじて日本初、つまりは世界初だったと。この項は、次の(2)の論考に続くそうです。

 日本企業が主なメンバーの異業種交流会に在日企業として加わったのも韓日両国の相互理解と親善の意図があったのでしょう。韓国語講座の主催、韓国視察旅行といわゆる日本人メンバーに韓国との接点を作ってくれました。
 このころの私は、3才から生野今里で暮らし在日の同級生もたくさんいたのにほとんど地元とのつながりがなく、在日の方ともほぼ付き合いはありませんでした。今ある在日韓国朝鮮人の方々との親交の多くは高さんからのご縁です。亡くなられた際には、その糸口が切れてしまうのかと心配にさえなりました。それは杞憂に終わりましたが、高さんとお会いしていなかったら、生野に暮らしながら日本人だけとの閉鎖された生活をしていたかもしれません。高さんの「韓日両国民の相互理解と親善」への強い意志に救われました。

 当社を訪問していただいた際、「いつ経営が行き詰まるか心配だ」とこぼしたら、「岡田さんとこは心配ない」と仰ってもらいました。その時は軽い気持ちでその言葉を受け止めていました。しかし後々、長年の経営経験からの洞察によるものと、感じるようになりました。

 それら高さんの経営の手法、悩み、妻の林パンジャさんをはじめとした周囲の協力の様子が時代背景の解説とともに描かれています。高さんにゆかりのある方だけにとどまらず、多くの方に読んで欲しい。

 それにしても、同社が印刷を請け負った1970年の大阪万博韓国館のポスター(在日本大韓民国居留民団・在日韓国人万博後援会)に「万博後援事業」のコピーとともに「永住権を申請して生活安定を成し遂げよう」とあるのには驚きました。

 1960年~70年代の大阪における在日コリアン印刷業
 ー僑文社とケイビーエス株式会社の歩みから(1)ー
 立命館経営学(立命館大学経営学会)第61巻第2号
 石川亮太立命館大学教授著

 今年で高さんが亡くなられて10年を迎えます。それに合わせて、来年3月4日お昼、生野区民センターで集会を持つ予定です。予定をあけておいてください。詳細はおいおいお知らせします。
 本、集会に関心のある方は遠慮なく司元にご連絡ください。

 感想は2に続きます。お手数ですがそちらは以下からご覧ください。

 これから先は宣伝です。
 造花のことなら、大阪で100年の歴史を誇る造花輸入問屋の(有)ニューホンコン造花へ。卸専門です。装飾造花、ギフト造花から菊、百合、樒(シキビ、しきみ)、榊(サカキ)など仏花、神様用造花まで扱っています。
 (有)ニューホンコン造花 
 〒581-0845 八尾市上之島町北5-32-2
 TEL 072-923-5587 FAX 072-996-4187  
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