人生100年時代、平均寿命は益々延び続け、健康寿命も男性72.14歳に対し女性は80.98歳と「年寄り元気で家の番」という訳にはいかない。少子化の影響で労働人口は外国人労働者を受け入れても未だに6千万人も不足しているようで、そこで脚光を浴びているのが高齢者の継続雇用や再雇用ということだ。そのため明日から高齢者対象の講習会が始まり、偶々この分野の専門家で白羽の矢が立ったしだい。 高齢者雇用は就業者総数のうち全体の13%を占め、900万人に到達、毎年37万人~55万人増え8年で1.5倍に増加している。そのうち8割は雇用の調整弁になりがちな非正規雇用、業績悪化で切られやすい立場という実態だ。因みに卸売業、小売業が127万人で最多。ただ、今年3月からの新型コロナの大流行で産業の業績は急激に悪化し雇用環境も最悪というのが現状のようだ。
高齢者にはまだ年金という最後の砦はあるが、今後の景気動向次第では目減りも懸念される。健康寿命は延びても加齢と通院リスクは増すばかり、核家族は当り前になり子供達との同居も難しい。老後資金に不安な人達が収入源を断たれ貧困に陥る懸念もあるようだ。この際、コロナ禍の期間ぐらいライフライン無料化や消費税一時撤廃とか、生活に直結したコスト撤廃を考えてもらえないだろうか。