汗だくでモノ売り込む家電量販店だけど？

飽食の時代、ちまたにはモノが氾濫し、何でも安易に買える便利な世の中になりましたね。バナナが高級品だった頃(笑)には考えられないことで、今やウナギ、ステーキ、フレンチだっていつでも食べることができます。タンスや冷蔵庫の中も衣類や食品類で溢れ、携帯やＰＣですら消耗品になっているようです。
それなのに街角のショップを覗く昔と変わない商売スタイル？を目撃するのです。演出だけは超豪華なショーウィンドウ？勝手に選んでとセルフ決め込む店員さん？値段だけが独り歩きの表示ＰＯＰ？どこにも負けないと値引きにポイント合戦？など、ひたすら買って！買って！のシュプレヒコールです。

どうあがいても「モノ」は売れない。なぜなら客はニーズを満たす「コト」を求めているから。「モノ」を売る前に客の「コト」(動機)に気づくべきである。すなわち単なる「モノ」の提供から「コト」の充足感への転換が不可欠なのである。客の「コト」(動機)を受け止めるツールやスキルを開発し、伝えるというノウハウを工夫し、鍛錬し、磨きあげればようやく客は「モノ」を買うのである。このような仕組みこそが商売革新につながるのである。《徳永則幸・商売革新より》

東京秋葉原の電気街の店頭では呼び込みの声、汗だくの販売競争はさらに熱を帯びていました。気合いや根性だけじゃ客の心など掴めないのに、何か逆行しているように思えて仕方ありません。消費者の皆さんにはどう映っているでしょうか！？
モノだけでは踊らない消費者心理、購買動機付けのノウハウをもっと研究したらと思いますよ。