年内最後の出張は2泊3日、いつも通り目の粘膜を守る花粉対策メガネと飛沫感染防止のマスク姿でJRに乗り込む。思ったより少ない乗客、朝の冷え込みと日中の低温予報で殆どの乗客は防寒着の井出達、正解だった。リモートワークとは無縁のビジネスマンもいて発車前からモバイルPCと睨めっこしていた。
一応は歳末戦の打合せは既に終わっているが商品づくりや売場体制など気になるところ。感染拡大は歳末の暮らしも直撃、ある程度客の動向は予測しているが計画通り行くとは限らない。こんな時こそ売りより買い手視点に立たねばと原点に戻る。コロナ禍でも家庭の正月は例年通り、ただ帰省の動き鈍く大人数での集まりや食事会も少ないだろう。感染予防で年末掃除は隅々まで、正月飾りとしめ縄を飾り、無観客の紅白歌合戦を観て、年越し蕎麦で除夜の鐘を聞き、家族水入らずの元旦、少人数のおせち、餅に雑煮を食べるまでは通常、でも初詣は分散、外食も減り殆ど出歩かないという生活パターンと思われる。
どの家もステイホームの息苦しさをどうにか楽しもうかと知恵比べ、料理や菓子を手作りしてファミリークリスマス、正月は専らテレビやDVDを鑑賞、巣籠りのおせち料理を食べる、家庭で過ごすとなれば酒・飲料・菓子・果物類などが必需品となる。コロナ禍の中で迎える初めての年末年始、発想と閃きのみせどころといきたいものだ。